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2007年12月11日 (火)

コミュニケーション不全症候群

薬害肝炎の経緯もそうだし、最近とみに三面記事を騒がすような猟奇的事件の数々を見ていると、現代の人間ってのは以前にもまして本能が壊れてきているような気がします。

私はどちらかというとネガティブな傾向があるんで、大半の人間は性悪説で見なければいけないと考えているクチなんですが、だからこそそこをカバーして他の人間というものへの共感をつなぐため、教養や想像力を我々は働かせなければならないと考えます。

ただ、「教養」や「想像力」は誰もが持っているとは限らないものなので、円滑に暮らすために人々はたしなみとかつきあいとか礼儀作法を編み出したといえます。

礼儀作法やつきあいの常識ってのは、教養や想像力を持っていない人間でも見知らぬ人間や親しくない人間と円滑に社会生活を営んでいくための伝統的な知恵であり、マニュアルであるといえます。道徳とか修身といった類もそう。これらは有難いお説教のためにあったのではなく、なるべく皆が平和に円滑に暮らしていけるように考えられえた知恵です。


ということは、逆に考えると人間などというものはもともと、そうやって色々な規範で押さえつけておかないとすぐに自分中心・自分以外の存在はどうでもいい、と考えてしまう生き物なんだといえます。ヒューマニズムとか隣人愛などという言葉が生み出されなければいけなかった事自体が、我々がもともとそういったものを内包していたわけではないことを物語っています。

「他の存在様式に対する想像力の欠如」

これが現代においてあらゆるところに一気に繁殖してしまったような気がします。要は他人の痛みを理解できる人間になれってことなんですが、これが出来ていない方が近年加速度的に増加していないでしょうか。これから更に悪化していくだろうこの社会、うちのチビが大きくなる頃には少しでもマシになっていて欲しいと切実に願います。

ねえ、人間の世界から「悪意」ってものが消えることは無いんでしょうか…。


久しぶりにこれ↓を読み返していたらついそんなことを思いました。(文章は一部この本を参考にさせて貰ってます)17年近く前に出版された本ですが、状況は更に悪化していることが現在の私達には分かります。

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コメント

初めまして。さっそく読まさせて戴きます。
コメントはヒカリさんのブログの方に書き込みます。

投稿: イシュト | 2009年8月12日 (水) 16:50

初めまして。
『コミュニケーション不全症候群』を検索してたらこちらにたどり着きました。

つい先日自分のブログで、『コミュニケーション不全症候群』のレビューを書いたので、よろしければ読みにきていただけると嬉しいです。
http://newmoon555.jugem.jp/?eid=22

投稿: 月ノヒカリ | 2009年8月 9日 (日) 23:51

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