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2008年6月 7日 (土)

金色のガッシュ!! の原画紛失騒動

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金色のガッシュ!! もアニメのガッシュベルも実は見てないんですが、作者の雷句 誠氏は「うしおととら」 「からくりサーカス」の藤田和日郎センセのアシスタントをやっていたので、名前や作者の似顔は存じてます。

今回、少年サンデー編集部が単行本1巻収録の見開きカラー原画など計5枚を紛失した訳ですが、経緯を見てると編集部側の対応に誠意が無かったのでしょうか。通常、原稿を紛失すると原稿料倍返しと聞いたことがあります(西原理恵子「まあじゃんほうろうき」より)

今回はカラー原稿ということもあり、3倍という金額を提示したのだと思いますが、その交渉の場での担当者の態度に問題があったのでしょうか?

私自身も印刷や広告の仕事をしていた頃、顧客から預かった写真や大事な原稿を紛失してお詫びに伺った経験等から考えると、こういった場合まず謝意を示し、誠心誠意謝るのがビジネスの基本で感情の縺れが解けてから金銭的な保障の話に移るのが常道です。対顧客でなく対下請けだったとしても。

今回へそを曲げた理由は、「とりあえず原稿料3倍にしとくんでそれでシャンシャンってことで」的な対応にあったのかとつい勘繰ってしまいます。作者の「とても大切な原稿なんです。原稿料もう1回支払えば済むんだっていう、そういう軽々しい見方をされるのが、一番腹が立ちます」というコメントからはそう読み取れます。編集部側からすれば原版のポジフィルムもあるし、製版データも残ってるから「出版」という作業には支障ないし、原稿なんざ別にどうだっていいんでしょけど。

このように作者にとっては大切な「作品」なんですが、出版社にとっては文字通り「原稿」、印刷物を作るための材料でしかない、という風潮は若干はあるでしょうから、今回の件は後進の作家のためにも警鐘を鳴らす意味はあったのかもしれません。

気になるのは、一時期のサンデー作家陣が最近は他の出版社に流出する傾向が多いということ。曽田正人しかり、藤田和日郎しかり、久米田康治しかり。全部講談社に移動してますね。古いとこでは吉田聡なんかもそうです。調べればもっといるかもしれません。

高橋留美子やあだち充、青山剛昌を見てわかるように、元々小学館は作家の飼い殺し傾向があります。(子会社である集英社も同様ですが)。体質に合っている作家さんはそれで伸び伸びと描けますが、息苦しさを感じる方もいらっしゃるのではないかと、今回ふと考えてしまいました。




まあ、なんにせよ、あんまり気持ちのいい話ではなかったですね。

補記)

帰ってから痛いニュース経由で、雷句誠氏のブログがあるということを知りそこに掲載されていた陳述書(裁判所に提出する書類)をよく読みました。ここに書かれていることが本当なら(というか本当なんでしょうけど)、現在のサンデー編集部及び小学館の姿勢があまりにも酷い現状なんだということを改めて認識しました。(是非読んでみる事をお勧めします)

多少感情的になっている部分も感じられますが、この編集者達の対応や発言には自分達の飯の種であるべき漫画家への敬意は一切感じられず、大御所以外の漫画家は使い捨てであり、中堅以下は下請け外注のデザインスタジオにわざわざこの俺達が発注してやってんだぞ的な傲慢さを感じます。編集者とは漫画家のスタッフであり、プロデューサーであり、ブレーンであり、一番理解しくれる協力者だと思い込んでいたのですが最近は違うようですね。

これではまるで、乳牛(漫画家)を飼育している酪農家です。しかも質の悪い酪農家。こんな牧場では一部の牛を除いて次々と死んでいき、最後は牧場も閉鎖ということになるでしょうね。変な餌を食わせて好き勝手な世話をして牛を弱らせていく。

だからヤングサンデーは駄目になって、休刊へと追い込まれたのかなとも思います。この風潮が更に続くなら少年サンデー自身も遅かれ同じ運命を辿るような気もしますよ。昔の福田さんとか大嶋さん(共に有名な編集。今や別雑誌の編集長とかだったかな)とかの時代の空気は無いんでしょうかね。それともその頃から実はこうだったのでしょうか…。残念でなりません。

補記)

その後関連サイト見ていたら、この件で新條まゆのブログを見つけました。やはり同じような感じなんですねー。こりゃ小学館イメージ悪いわー。(まあもう殆ど読んでないからいいんですが。今はもう島本和彦だけですから)

この新條まゆって誰って奥さんに聞いたら「快感フレーズ」の人って即答。あ、聞いたことあるな。それにしても最近の少女漫画家らしく、ちょっとアイドルめいたビジュアルだねこの子は。

リンク: FNNニュース: 人気漫画「金色のガッ....

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