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2009年5月27日 (水)

栗本薫 死去

以前、癌を患ったときから、いずれこういう日が来ることは覚悟していましたが、突然新聞で死去の報道を目にしたときはやはりあまりのショックの大きさにフリーズしてしまいました。

高校生の頃から20数年ずっとグイン・サーガを読み続け、ときには一晩で三冊一気に読了し、読書の幸せ、物語にふけることの喜びを味わせて貰いました。一晩で三冊読み終わり、ベッドの中で朝の日差しに雀の鳴き声が聞こえるなか、まだこんなに面白い物語の続きがどっさりある、と感じたときの例えようも無いほどの幸福感は今でもはっきりと覚えています。

高校生だった私も大人になり、妻を得て子供にも恵まれましたが、最近は自分ひとりの時間がなかなか取れない為、グインの近刊10冊ほど積ん読状態になってました。まさか死去を無意識に感じてそうしてた訳じゃないでしょうが、残された物語の続きを1頁1頁丹念に味わうように読んでいきたいと思います。残念です。完結できなかった作者が一番残念だったと思いますが、「終わらない物語」として、世界最長の小説として、グイン・サーガはまだこれからもずっと残っていくと思います。

以前、完結する前に死んでしまったらイタコに自動書記させればいい、なんて冗談を友人と交わしていたこともありますが、今はとてもそんな冗談に笑えるような状態ではありません。失ったものの大きさに愕然とするばかりです。

何巻のあとがきだったでしょうか、自分がこの世を去った後、まだ今現在生まれていない、これから生まれてくる子供達のなかで自分が残したこの物語を読んで、その成り行きに一喜一憂し、登場人物の嘆きにともに涙を流してくれる読者について、これからこの世に生まれてきて作品を愛してくれる読者のことを考えると胸が一杯になります、的なことを書かれていた巻があったと記憶しています。何故かこの部分だけはよく覚えています。

清志郎に続き、栗本薫と、私にとって大切なクリエイターが相次いでこの世を去りました。この2009という年は私の心の中にしっかりと残りそうです。

栗本先生、ご苦労様でした。有難うございました。ずっと、ずっと楽しませて貰いました。

どれだけ感謝の言葉を述べても、私が貴方の作品から受けた「気持ち」は表現出来ません。天界でナリスのキタラに耳を傾けつつ、熱くしたカラム水で現世の疲れを癒して下さい。ヴァシャ果も忘れずに…。本当に有難う御座いました。単なる一読者の一人ですが、謹んでご冥福をお祈り致します。

無念です…。

リンク: 作家・栗本薫さん死去 「グイン」引き継ぎは未定(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース.

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

この引き継ぎについては、どうなるか未定のようですね。

無論、まだ栗本さんが亡くなられたばかりで、近親者による葬儀は終ともかく、公式のファンのお別れ会等もまだ詳細が決定していないなかで、まだその話題は触れなくてもよいのかもしれませんね。

初期のプロットノートは確か残っていると思いました。「Guin with Panther head」と書かれたノートの写真と、結末までのプロット云々のキャプションを昔何処かで見たような気がします。

たとえば、詳細なプロットが残っていて、それを上手く膨らませるだけでグインっぽくなるのであれば確かに「結末まで読む」という目的には沿っているのですが、やはりどうしても違和感が残るのは否めないし、逆に哀しい気分になるかもしれませんね。特にグインに関しては。

私としては追悼本として、最終プロットまでをまとめた資料が出ればよいのかなと思ってます。

投稿: イシュト | 2009年5月28日 (木) 23:50

グイン・サーガのプロットを書き残していたか、誰かに話していたのなら、それに従って誰かが引き継ぐか、もしくはプロットに説明を加えた解説本を出版して欲しいですね。

誰かが引き継ぐことについては、賛否両論あると思います。
全く別物になるのであれば読みたいとは思いませんが、栗本薫さんのプロットに基づいたものであれば、読んでみたいと思います。

これは、どれだけのプロットが残されているか、そして集められるかがカギになるでしょう。早川書房さんには、まず資料収集と聞き込みをして、検討していただきたいと思います。

引き継ぎが無理なら、創作資料をまとめた解説本を。

投稿: | 2009年5月28日 (木) 09:57

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