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2010年2月 5日 (金)

シンケンジャー 第四十八幕「最後大決戦」レビュー(2)

気が付けば明後日にはもう最終回の放送です。何とかそれまでには書き上げなきゃ…。

血祭ドウコクは封印の文字を受けつけませんでした。

「もしかして、はぐれ外道の薄皮太夫を、取り込んだから…」と云う茉子の台詞。

「良かった…太夫のおかげだねぇ。半分人間の体が封印の文字から守ったんだ!」との骨のシタリの台詞。(ちなみにシタリってしたり顔から来てるんですよね?)この二つの台詞で封印が効かなかった理由が視聴者にも分かり易いよう明確に現されています。

ドウコクの攻撃は圧倒的で彼等は為すがままに蹂躙されるのみ。途中ダイゴヨウがちょっと頑張りますが、お前こんなに強かったっけ?って感じです。しかしあえなく撃沈。傷付いた皆を守り、一旦退いて態勢を整えるため只一人生身でドウコクとの戦いに参加していなかった丈瑠が煙のモヂカラで煙幕を張りこの場を逃げ延びる事となります。

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あくまでバックアップに準じると云う丈瑠なりのけじめが仄見えるシーンです。屋敷に逃げ延びるも姫は重傷、封印の文字は効力を失い、皆も傷だらけで、光明が全く見えません。皆がドウコクにどう対処するか頭を悩ませているときに、只一人ことはだけが、「お姫様、辛いやろな。お父さんから受け継いで一生懸命稽古してきはったのに…」と姫を気遣う思い遣りを見せます。優しい子ですね、ことはちゃん。

そんななか、姫は丈瑠を 己の寝所に誘い込みます 己が怪我をして横たえられている部屋に呼びつけます。ここでの丹波のコミカルな演技は必見。ふすまに隠れて盗み聞きしようとしてるといきなり黒子に開けられてスッテンコロリとか。志村のバカ殿コントですか(笑)

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丹波 「影の分際で、姫に直々に話など。本来なら…」

姫 「丹波!早く出てけ。二人だけで話がしたい」

爺 「丹波様。姫のお言いつけでございますぞ。ささ…」

丹波 「無礼があってはならんぞ!ああ!それ以上近づいてもならん!良いなぁぁっ!」

などのやり取りの後、やっと二人きりになる当代当主とその影武者。そこで語られる言葉は当主と影武者でありながら、互いにシンケンレッドの役目を持つ(持っていた)者同士の会話に他なりません。

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「許せ。丹波は、私の事しか頭に無いのだ」

「当然ですよ」

「ずっと、自分の影がどういう人間なのかと思っていた。私より時代錯誤ではないな。私は、丹波の所為でこの通りだ」

「……」

「でも、逢わなくても、一つだけ分かっていた。きっと、私と同じように一人ぼっちだろうと。いくら丹波や日下部が居てくれてもな。自分を偽れば、人は一人になるしか無い」

「はい。ただ…」

「ただ?」

「それでも、一緒に居てくれる者が居ます」

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丈瑠の表情からは、仲間と再び構築できた自分達の絆を、自信をしっかりと感じる事が出来ます。

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「あの侍達だろう。私もここへ来て分かった。自分だけで志葉家を守り、封印までなど間違いだった。一人では駄目だ」

「俺も、やっとそう思えるように…」

ここで語られたのは仲間の大切さ。そして「自分を偽る」と云う事。影武者として殿を演じてきた丈瑠、十八代目当主として強くあらねばならぬと本当の自分を押し隠し、ひたすら修行に明け暮れてきた姫、共に自分を偽っていたのだと思います。組織の長でありながら実はスタンドアローンであった二人の「シンケンレッド」の変革の時が来ます。

「丈瑠、考えがある」

ここで初めて姫は丈瑠を「影」ではなく名前で呼びます。それは姫と影武者との関係の解消、新たな仲間としての認識だったのでしょう。

そして、姫は居並ぶ一同の元へ現れ、当主の座から離れる事を決意したと告げます。そしてその跡を継ぐ当主として挙げられ、登場したのは丈瑠。 十九代目当主として正式に姫の養子になったと云う報告に驚く一同です。(特に丹波)

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そして黒子から示される志葉家当主の系譜図。

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「初代・志葉烈堂、二代目・烈心、三代目・伊織、四代目・朔哉、五代目・行康、六代目・越成、七代目・篤秀、八代目・勝之進、九代目・明継、十代目・有継、十一代目・有重、十二代目・守信、十三代目・誠輔、十四代目・晶、十五代目・幸一郎、十六代目・陽次郎、十七代目・雅貴、十八代目・薫、十九代目・丈瑠」とそこには示されています。

「私の養子にした」

「お母さんにならはったんですか?」

どこまでも天然のことはちゃんですなぁ。しかし殿が志葉家に婿に入るという展開は想像したものの、これはちょっと斜め上の展開ですね正直。驚く一同ですが、丹波の驚嘆ぶりはそれに輪をかけたものでした。

「滅茶苦茶でございます!大切なのは、志葉のチ・ス・ジ!…大体、この者の方が年上ではございませぬか!」丈瑠を上座から必死に引き摺り下ろそうとしますが、姫に一喝されます。

「無礼者!年上であろうと血が繋がってなかろうと、丈瑠は私の息子、志葉家十九代目当主である。頭が高い!一同ひかえろ!」

今迄の混乱にすっぱりと決着を付ける見事な大岡裁き。これぞまさしく 「親権レッド」 (笑)

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一同にこやかに、大げさに、わざとらしく「ははぁ~!」と平伏します。きっちりと問題が解決した嬉しさ、丈瑠が正式にまた自分達の主として戻ってこれた喜び。皆いい笑顔です。千明なんて今まで殿の前でしたことすらない正座で対応してますもんね。

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黒子さん達も平伏して歓迎の意を現します。さあ、これできっちりと内憂は解消されました。あとは封印の文字が効かなかったドウコクをどう倒すかだけです。血筋の問題なら、いずれ姫が子を成したときに、その子を丈瑠の養子にすれば事足ります。

「恐れながらお尋ね致します。封印の文字が効かぬ今、一体どのように、ドウコクを倒すおつもりであるか…」渋々ながらも丈瑠が当代当主と認めざるを得なくなった丹波は、敬語になってますが至って当然の疑問を投げかけます。

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「策ならある。力づくだ」と、ニヤリ。

実にいい表情。心の憂いが全て晴れ、自信に満ち溢れています。この笑顔は今迄の本編で殿が見せたことのないタイプの笑顔。皆もつられて笑い出します。そう、決して悲壮感だけでなく、侍としての矜持と自信、そして必ず倒すと云う熱い思い、そんなものが皆から感じられるのです。呆気にとられるのは丹波のみ。

「そりゃそうだ!」

「確かに、倒すしか無いんだもんね」

「おお、殿、素晴らしい策ですぞ!」

「うち、頑張ります!」

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丹波の肩に手を置き、源ちゃんニッコニコのサムズアップ!これは痛快です。志葉家のモヂカラをディスク化した新しい秘伝ディスクも登場し、正に総力戦の兆候が窺えます。この秘伝ディスクを説明するときに「これは姫が…いや、母上が」と言い直す丈瑠が何とも可笑しい。そのとき、スキマセンサーが壊れたかのように、大量のおみくじを吐き出し始めます。「三途の川が溢れた…!」と爺。さあ、決戦の始まりです。

最終回に敵の要塞が出撃してくるというのは戦隊モノのルーティンらしいですね。三途の川が現世に溢れ出し、六門船に乗ったドウコクとシタリが登場です。街にはナナシ連中も溢れ出し一般市民を斬りまくる事態。

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「殿のご出陣ッ!!」

「どうあっても外道衆は倒す!俺達が負ければこの世は終わりだ!お前達の命、改めて預かる!」

「もとより!」

「当然でしょ」

「何度でも預けるよ」

「うちは何個でも」

「いや、一個だからw」

「じゃ、俺達は二人合わせて、さらに倍だ!」  

「持ってけ泥棒!」(ダイゴヨウ)

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さあ、最終決戦へ突入!予告を見る限りでは最後は変身しないままでの名乗りシーンがあるようです。どうやってドウコクを倒すのか、外道衆を封じ込めるのか、長きに渡って楽しませてくれたシンケンジャーと別れるのが本当に辛い。最後の活躍、ひとつも見逃さず目に焼き付けるつもりです。最終回楽しみにしてます!

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シンケンジャー、参る!

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コメント

あんりさん、有難うございます。
ブログ冥利に尽きます。

ドウコクと太夫は近年稀に見るような秀逸なキャラでしたね。十臓もでしたけど。演じた役者さん、スーツアクターの方々、造形・演出の方々、皆さんの力でここまで素晴らしいキャラになったのだと思ってます。

キャラがしっかりしているシンケンジャーチームと渡り合う敵役にも、同じくらい、またはそれ以上のしっかりした個性が用意されており、両方が上手く噛みあっていた事も、この物語が強く受け入れられた理由の1つだと思ってます。Vシネマ、楽しみですね。

投稿: イシュト | 2010年3月 6日 (土) 15:33

私が言葉に出来ない感情や想いを見事に表現されていて、私が言いたかったことはそれなの!!!と感動してしまいました。
こんなにドウコクと太夫のことを考え見てくださってる方がいらして凄く嬉しいです。このご感想は私の宝物です!!!
ドウコクと太夫を好きで良かったと思いました、ありがとうございました。

投稿: あんり | 2010年3月 5日 (金) 15:20

シルクさん、コメント有難うございます。

つい先ほどリアルタイムで見終わりました。妻子はまだ寝てるんですが、まるでこの為に目が覚めたかのように7:20に自然に目が覚めちゃって(笑)こりゃもう見るしかないよなって思ってヘッドフォンしながら。

自分の中でこの番組、いやキャラクター達に対する思いが高まりすぎていたのか、何でもないような処でも涙がポロポロ出てしまい困りました。詳しくは後日またブログでも書きますけど、丹波に泣かされるとは予想外でしたよ。侍達の、姫の、そして皆の思いが伝わりすぎちゃって…。

傍で見てれば日曜の早朝にヘッドフォンしながら戦隊モノを見て涙流してる変なおじさん(笑)

いや、でも面白かった。色々と粗い部分も若干ありましたけど、満足のいく最終回でした。これだけ真剣に戦隊モノを追いかけ、そして涙したのは多分子供時代も含めて初めての経験だったと思います。素晴らしい作品を有難う御座いましたと出演者・スタッフの方々に贈りたいです。

さあ、レビューも頑張って書くか…。

投稿: イシュト | 2010年2月 7日 (日) 08:34

レビューお疲れ様です。
明日(いや、数時間後)の最終回が楽しみです。
でもさびしいです・・・
次のゴセイジャーも、シンケンジャーと同じように面白いといいですね。

「親権レッド」

うまいですね!でも、まさにその通り。

私は、姫とたけるが結婚して・・・っていうのを想像してたんですが
それだと子供番組にならないのでしょうね。。。

新しい秘伝ディスクの威力、力ずくという策、最終幕は子供たちよりも真剣に見そうです。

投稿: シルク | 2010年2月 7日 (日) 03:18

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