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2010年8月20日 (金)

GANTZをやっと読んだんです。

てめえ達の命は、 無くなりました。 新しい命を どう使おうと 私の勝手です。 という理屈なわけだす。

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GANTZと呼ばれる謎の黒い球体に浮かび上がる、何処かとぼけた、そして鏡像文字も混ざった子供の悪戯のような文面。しかし、そこから導き出される運命はとてつもなく峻烈で残酷で絶望的な不条理によって彩られています。

と云う訳で以前からタイトルだけは知っていたGANTZを読んでみました。

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※以下、ネタバレを多分に含んだ内容になる筈ですので、未読の方はここで読むのをやめて全巻購入するか、レンタルか漫喫へ走るか、あるいは諦めてくだちい。

私はレンタルで一気読みしました。一晩で10冊はいけます。

※7/2に書きかけてずっと下書きのままでした。いい加減アップしないとそのうち映画が公開されるまで放置しそうなのである程度まとめてみます。Twitter始めるとブログ更新率が落ちると云うのは本当ですなぁ。

不慮の事故や自殺などで死を迎えた者が何らかの条件(あるいはそれがあるのかすら不明)によって肉体ごと転送されてくる、通称【GANTZの部屋】と呼ばれるマンションの一室。

例え身体がバラバラに飛び散って死んでいても、この部屋で再生される時には死の直前の状態に復元されています。その部屋には同じように「一度死んだ」人間達が無作為に思える人選によって集められ、とあるミッションの遂行を強制される事になるのです。

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部屋に鎮座する謎の黒い球体に表示されるメッセージは鏡像文字や、おかしな言い回しなど、まるで片言の日本語を操る外国人の言葉にも見えますが、メッセージ開始の際にラジオ体操の音楽(後半に登場する大阪のGANTZでは吉本新喜劇のOP曲)が流れたりするなど、ある意味悪ふざけなのか、あるいは日本の文化(または人間の文化)をよく知らない「何ものか」による選曲と云う可能性も匂わせ、その滑稽さとその後の残酷な展開に読む側が不安定な気分になります。

ここで命令されるミッションとは、球体に指示された「星人」と呼ばれる生き物、あるいはヒューマノイドを転送されたフィールド内で一定の時間内に殲滅すること。ここでもターゲットが「ネギ星人」とか「おこりんぼう星人」など子供の悪ふざけ的に捉えられるような表記になっているのが逆に怖い。しかも、この部屋から出ることは物理的に不可能なので彼等は強制的にこの悪夢のミッションに参加させられる事になるのです。

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球体の中から現れる強化スーツと専用の武器によって並外れた防御力・筋力・攻撃力を持つ事が出来ますが、ダメージの蓄積などで一定量以上の過負荷がかかるとスーツの機能は消失し、簡単に死んでしまうことに。ここがこのミッションのミソで、ミッション中はどんな瀕死の重傷(例えば腕や脚の切断・破砕)を負ったとしてもミッション終了時にまだ「生きて」さえいれば、GANTZの部屋に転送で戻される際に全て元通りに復元されるのですが、「生きて」いなかった者はそこで終了。

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また大抵の者はこの状況がよく飲み込めず、スーツも武器も持たずあっという間に殺されたり、また設定されたエリア内から出ようとして頭蓋内に設置された小型爆弾で頭を吹き飛ばされたりするなど全く容赦なし。

何か延々と長くなりそうなので、ルールを箇条書きにしてみると、

・ミッション直前に死んだ者がGANTZの部屋に転送されてくる。この段階で傷や病巣などは消失して再生されている。また戦闘に適した者が集められている訳ではなく、老人や幼児なども含まれている。

・この部屋からは物理的な方法で外部に出ることは出来ない。出る為にはミッションを終了させて生き残る必要がある。

・本人の意思に関わり無く、ミッションフィールドへは強制転送。

・黒球の表面にはその回のターゲットとなる「星人」の情報が表示されるが、どれも子供の悪戯のような文面で参考にはならない。

・制限時間内(60分)にエリア内の「星人」を全て殲滅するのがミッションの目的である。

・ミッションフィールドはおよそ1km四方だが、勝手にエリア外へ出るとミッション放棄とみなされ、転送時に頭蓋に埋め込まれた爆弾によって頭が吹き飛ばされる。(境界線に近付くと頭蓋内に警告音が鳴る)

・ミッション中、メンバーや「星人」の姿や声は一般の人には不可視・不可聴状態になっている為、気付かれる事はないが物理的な影響はその限りではない。巻き添えを喰って殺されてしまう通行人もいる。

・「星人」を殲滅、または制限時間を過ぎるとGANTZの部屋に転送される。最初の転送と同じく怪我などは修復された状態で再生されるが、ミッション内で死んだ者は再生される事はない。

・生存者が全て部屋に転送されると「採点」が始まる。倒した「星人」の強さや数によって点数は計算されるが、0点だった場合は過去の累積点数も抹消される。

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・累積点数が100点を越えると以下の特典がある。

 >記憶を消されて解放される

 >より強い武器を与えられる

 >MEMORYに記憶されている過去の死んだ参加者から一人を再生できる

・採点が終了すると部屋のドアノブ等が実体化して外へ出る事が出来るようになるが、一定時間が経過するとまた強制的にGANTZの部屋に転送されミッションに参加させられる。

・戦闘終了時に強化服や武器を持ち帰る事も出来るが、次回の転送時にそれらを手にしていなかった場合、新しい装備は支給されない。

・ミッション外でも武器は使用出来るが、衆人環視下など武器の全容が分かる状態での使用は秘密漏洩と判断され頭蓋内爆弾が爆発する。

・物語後半のミッションではエリアが時間によって狭くなっていき、強制的に戦闘状態に落とし込まれる。

などなど。

一部、「バトルロワイアル」的な匂いもしますが、作者が中学生時分から温めてきたネタが根幹になっている様です。

荒唐無稽な設定ではあるのですが、この手の面白い物語はその荒唐無稽の周辺をきちんとリアルな設定・雰囲気で固めますので、砂上の楼閣にはあまりなりません。読者は現実をはみ出した部分に紛れ込んでしまった混乱・恐怖を作品上で体験する事となります。

細かな設定・制約のなか、主人公玄野は戦い抜き(一度死亡して再生されている)、現在物語は佳境に入っています。都市伝説的なGANTZの物語から、全世界の破滅を語る物語へと。あまりにも大きな風呂敷になってますが、どのように畳んでいくか楽しみですね。

個人的には「仏像星人」の辺りから加速度的に物語に慣性がついて走り始めたような気がします。完結を心待ちにしている漫画の1つです。(ただ、あのヴァンパイア連中は今後どのように絡んでいくのですかね?)

ちなみに「GANTZ」とは、過去にこのミッションに参加していた誰かが諦念を込めた冗談半分でつけた通称らしく、その元ネタがこれ↓

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がんばれ!ロボコンに登場していたガンツ先生です。ロボコンをはじめとした登場ロボ達のその週の行動・結果を判断して採点を下す先生ロボット。血生臭い結果と隣接しているGANTZの採点と子供番組のキャラクターを照らし合わせている処も、皮肉が効いていますね。

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コメント

みやじま

投稿: マイケル | 2011年3月 7日 (月) 23:22

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