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2011年9月10日 (土)

仮面ライダーオーズ第48話(最終話)「明日のメダルとパンツと掴む腕」レビュー(2)

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ロストメダル(10枚目のメダル)でタトバコンボへと変身する映司。他のコンボが全て同種のメダルによってのみ構成されているにも関わらず、何故タトバのみが混合メダルのコンボであったかと云う疑問。

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それは800年前にオーズとなった当時の王が初めて使用したコンボであったから。逆に言うと初めてオーズドライバーに最初に読み込ませたメダルの組み合わせがこれで、その為にタトバがオーズのスタンダードスタイルとしてドライバーに認識されたと云う事なんでしょうか。他の亜種じゃなくて良かったかもしれませんね。頭がサイだと基本的に下に他種もってきても異様に似合いませんから。

偶然の産物か、意図あるものかは分かりませんが、このタトバと云う「キメラ」フォームがオーズの基本形になり、コンボとしても登録される形になった事がここで明かされます。

しかし、この「ロストメダルタトバ」は外見こそ通常のタトバですが、やはり何らかのパワーアップはしているようです。それが現在、映司の体内に飲み込まれたセルメダルのパワーによるものかどうかまでは、劇中からは掴めませんが、完全態となったウヴァを赤子の手をひねるかのように追い詰めていきます。

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右手にはメダジャリバー、左手にはメダガブリューの二刀流。在庫玩具へのアピールも忘れてはいません。最終販売促進の為の顔見せ的な小道具使用ですが、物語の流れの中にうまく取り入れられ、違和感はあまり感じません。それよりも、初めて見るオーズの二刀流の姿の格好良さを際立たせる演出力。

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圧倒的なパワーのオーズに対し、なす術の無いウヴァはスキャニングチャージによるタトバキックで粉砕される運命か。

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爆炎の中に消えていこうとするウヴァにコアメダルを投げ入れる真木。その爆発は逆再生の様に収まり、ウヴァは生き残っている自分に呆然とする事になります。

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礼を言うウヴァでしたが、当然、真木の考えはウヴァを単に助けるといったものではなく、最後のグリードであるウヴァをメダルの器に利用しようとする極めて利己的で冷徹な思考によるもの。

「手段は美しいとは言えませんが、もたらす終末は、きっと美しい…」

「そうだ!」相槌を打つウヴァに後ろからすかさずメダルを追加投入。うろたえ慌てるウヴァさんの素振りが小物っぽさを引き立てます。

「やめろ!これ以上はいい!俺は暴走する気はない!」

「志と云う点では、オーズを見習って下さい…」

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ウヴァの意見などまったく意に介さず暴走の為のコアメダルを更に投入する真木。実験動物に電極を差し込むかの如き、冷徹さで次々とウヴァに放り込まれていくコアメダル。

逃げようとしても駄目、立ち向かおうとしても駄目なウヴァさんのヘタレっぷりがキラリと輝くシーン。もう限界までメダルを投入されてしまった様で、なんか「ぐぅえぇおぉ」とか吐きそうな声出してます。

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そんな真木の意図に気付き、一撃を加える映司だが、真木は難なくその腕をガード。手刀の衝撃でオーズの腕からパラパラと多量のセルメダルがこぼれ落ちるのに気付くと、「なるほど…ここまでセルメダルを…やはり君は危険過ぎます」と映司を弾き飛ばそうとしますが、その衝撃波は宙空から突如出現した赤い翼により跳ね返されます。映司を守ったのはアンク。

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「君の属性はコウモリですか?またオーズにつくとは…」

羽根ある獣としてのどっち付かずを例えてアンクの節操の無さを皮肉る真木ですが、アンクは薄ら笑いでそれに応えます。ちなみにコウモリのメダルがあったとしたら、それはやっぱり赤いメダルなんでしょうかね。頭部分がコウモリのオーズだとデビルマンみたいになっちゃうかもしれません。

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そんな喧騒と対峙のなか、一人画面奥で「うう…俺は…俺は嫌だ…」とよろめきながらフェンスを乗り越えて(転げ落ちて)逃げようとするウヴァさんの情けない動きに1票。真木はウヴァを追って視界から消えていきます。画面には映らず悲鳴のみ聞こえるウヴァが哀しい。

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敵対関係となっていたアンクから差し伸べられる右腕。

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映司「アンク…どうして…?」

「今日の分の、アイス寄越せ…」

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映司「…!(安堵の溜息)…お前…」

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ニヤリとするアンク。この行動は、無論照れ隠しもあるんだろうけど、前に海岸で映司が意識朦朧としたままでもアンクへの約束、アイスキャンディ1年分を忘れていなかったその誠意への謝意を表す行為だったようにも見えます。まあ、アンクの事だから、ちょっと皮肉めいた演出気分もあるんだろうけれど。

本音が出易い、意識が混濁した状態でもアンクに対する約束を気にし、気にかけてくれた事が彼が最終的に翻意する大きな契機だったと思います。「人」として自分に対して向き合ってくれている事実の最終確認。アイス1年分なんて子供じみた約束ですら、きちんと果たそうとするその誠意。それは約束そのものではなく、その約束をした相手に対する誠意。アンクが欲しかったものはそう云う事。グリードとしてではなく、ヒトとして、或いはヒトと同じような生き方をしていく事。ヒトの輪の中でヒトとして受け容れられていく連関性、絆の在り方。

それに気付いたからこそ、アンクは映司達の輪の中に再び舞い戻ってきたのです。もう己の「死期」が近い事を予感してるが故に。

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次の瞬間、映司の姿はタトバからプトティラに戻り、腰のドライバーに入っていたタトバのロストメダルは弾き出されると、空中で四散してしまいます。変身が解け、倒れこむ映司。

「力がでか過ぎたんだ…お前、また馬鹿な無茶をしたらしいな

映「…ちょっとだけね…」

息も絶え絶えに答える映司でしたが、これは現在映司が内包している膨大なセルメダルのエネルギー量が半端ない証なんでしょうね。通常のコアメダルではその負荷に耐え切れず崩壊してしまうほどのエネルギー量。普通に考えれば、そのエネルギーは宿主本体そのものを崩壊させる可能性すらあるのに、映司はそれすら承知で「力」を選んだ訳です。「自分独りの力」に拘るが故に。



日々の合間を縫って少しずつシコシコとレビューを書いてます。今日はここまでにしてまた近いうちに(3)へ続きます。このペースだと(4)までいくのかな。(4)のレビューが凄く書きたいです。ああ、今はとにかく時間が欲しいなぁ。そんな欲望に苛まれている私。

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コメント

はじめまして。
有難うございます。褒めて戴いたり、共感して貰えたりするとやっぱ嬉しいです。

でも、オーズはちょっと哀しさが残る結末でしたね。だからこそ視聴者の、特に大人の心にぐっと来るものがあったのでしょうけれど。

アンク(人間態)が最後にニヤリとしてるようなそんな最終回もちょっと観たかったなぁ。収まるべき処に皆が納まった最終回ではあるのですが、アンクに対する哀切な気持ちだけがトゲの様に心に刺さっているんです。

投稿: イシュト | 2011年9月11日 (日) 23:18

始めまして。オーズ最終話近くになって、面白いと感じ始め、最終回はおあずけにしたまま、放映が終わった後に全話を見ました。感動して涙が止まらず、こちらのブログに出会いました。46話からのレビューを読んで、また号泣(笑)しました。自分では租借しきれていなかったアンクの心の動きが、こちらを拝見してなるほどとより理解できたと思います。本当にアンクの物語という感じですね^^ 色々と素晴らし過ぎる洞察力に拍手。続きを楽しみにしています。

投稿: suzume | 2011年9月10日 (土) 23:58

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