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2012年4月 5日 (木)

サイボーグ009天使篇(完結篇)連載開始!?

009

サイボーグ009は私にとって、「漫画ってこんなに面白いんだ」と初めて意識させられた作品であり、そして初めて自分のお小遣いで買った単行本。(今でも覚えてる。最初に買ったのは4巻。だってそれが一番厚そうだったから(笑)子供はそーゆー買い方をする)

掲載誌を変えながら、紡ぎ続けられてきた00ナンバー(試作品)サイボーグ達の物語。このお話の完結篇として予定されていたのは、途中で中断されたままになっていた「天使篇(或いは神々との戦い篇)」だったのですが、これを再び描ききる前に石ノ森先生は病魔に犯され、遂に完結が為されぬまま未完で終わった作品でした。

この天使篇の続きを、作者本人が残したプロットや資料を基に、弟子である早瀬マサトと石森プロ、そして息子でもある劇作家・小野寺丈が完結させるべく動き出したとのニュースが報じられていました。

(以下詳細)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120403-00000032-nataliec-ent

石ノ森章太郎「サイボーグ009」の完結編が、WEBマンガサイトのクラブサンデー(小学館)に連載されることが決定した。

「サイボーグ009」は、1964年から晩年まで石ノ森が描き続けた未完の名作。完結編のストーリーは、石ノ森が遺した構想ノートと資料・小説原稿を基に劇作家の小野寺丈が構成する。作画は元アシスタントの早瀬マサトと石森プロが担当。

完結編のタイトルは「サイボーグ009 完結編 conclusion GOD’S WAR」。第1話「天使の羽音」の掲載は、4月13日に予定されている。第2話の掲載は5月中旬になり、以降も順次公開されていく。

※以下は私個人の徒然なる感想ですので気がむいた方だけどーぞ。

まだ子供の頃に買った009の単行本は今も大事に持っています。何十年も時間が経過し、また子供の頃の乱雑な取扱いもあって、一部装丁がほどけてしまっているようなものも混ざってますが、やはり私にとっては「漫画」と云うものに導いてくれたとても大事な作品ではあります。

物置の奥に片付けてしまっているので、記憶にのみ頼って書きますけど確か天使篇が掲載されていた単行本には珍しく作者のあとがきが掲載されていました。

「この天使篇は009最後のエピソードとして考えて描き始めたけれども、まだ自分自身の中でこの物語にどう云う決着を着けるべきか決断が出来ない。なのでここで一旦中断させて貰いますが、でもいつか必ずこの続きは描きます」

確かそんな感じの内容だったと思います。多くの009ファンが待ち続け、そして諦め、忘却の彼方へ押しやっていたこの天使篇の結末。その後、一度この天使篇が描かれたと云う報があり、それが掲載されていたハードカバームック「サイボーグ009その世界」を購入した事もありました。確か当時のお金で2~3千円くらいする豪華本。子供には結構キツい金額だった事を覚えています。

でもそこで謳われていたのは天使篇を基にした実験的作品であり、物語の全容を明かすようなものではありませんでした。(それでもファンは買っちゃうんだよね。だってそこでしか読めないんだもん)そしてこの部分は確か今でも009の単行本には収録されていない筈だと思います。

以後の009はこの天使篇・神々との戦い篇から目を背けながら、暫くの間、世界の謎と不思議にチャレンジする世界不思議発見みたいな世界になったり、個人エピソードによる短編などを中心に語られていく事に。もうそこでは彼等は試作品のポンコツサイボーグではなく追加改造がなされていたり、人間として普通の生活を手にしていたりなど、初期の緊張感は皆無でしたが。

人類を作り上げた絶対種としての神(と呼ばれる生物)との対立。人類の生存を懸けた圧倒的な力への抵抗。「Conclusion God's War」として描かれる筈だったこの最後の物語は、当時(1988)創刊されたコミックアルファ(現:コミックフラッパー)の目玉作品としてやっとこの世に登場する段取りだったらしいのですが、作者の病気悪化の為、見送られた経緯があるらしいとは聞きました。そしてその機会は永遠に失われてしまった訳で…。

※ふと思いましたが、この造物主である「神(と認識される生物)」との対立ってのは、以降漫画界でもよく見かける構図になった気はします。デビルマンもそうですし、強殖装甲ガイバーなどモロにこれですね。

今回の「失われた」天使篇の続きを、息子である劇作家・小野寺丈、そして弟子であった早瀬マサトらが描く事に抵抗がある方もいるとは思いますが、私個人としては志を同じくする者達によって「果たされなかった約束」が実行されるかもしれないって事実に、少しだけ胸を踊らせてはおりますよ。

まあ確かに「極めて公式に近い同人作品」かもしれないけど、一部のファンや周囲の批判も浴びる事を覚悟で始めるのでしょうから(無論、この秋公開のリメイク劇場版009 RE:CYBORGとのタイアップ目的もあるでしょうけど)、私は完結させる事をファンに約束してそれを果たせなかった事を、残された者が引き継ぐ行為に対して文句を言うつもりは更々ありません。面白いものを見せてくれる事を祈っています。

Pb051108

作者本人もかつて語っていたように、009はこの地下帝国ヨミ篇で本来は完結しています。「その時点」でのブラックゴーストを倒し、そして力尽き大気圏に突入する二人。流れ星として燃え尽き、それを何も知らずに地上で見上げる姉弟が流れ星に平和を祈る、もうきちんと計算され尽くしたエンディング。

これ以降に描かれた009はファンの為だけに復活させられた長いカーテンコールだったのかもしれません。ならばカーテンコールの最後の挨拶までも見てしまいたいと思うのは、ファンの貪欲さでしょうか。でも二度と還らぬ作品を、極めてそれに近い形で再構成する試みは、もっと評価されても良い気はしております。

4月13日からweb連載されるクラブサンデーはこちら

いいも悪いも、まずは見てからにしましょうや。

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コメント

あ、どーもご無沙汰です(ペコリ)

接ぎ木とはまた上手い事を。まあ実際のところ、作者本人のプロットを使って弟子達が同じ絵柄で描きあげたとしても、それは似て非なるもの、でしかないってのは重々承知してます。本当に原作者そのものの作品をやろうとしたら恐山のイタコにでも憑依させて自動書記させるしか無いですもんね。←無理です

なので、本来は見る事が叶わなかったものを「復元」して貰う程度の心づもりではおります。駄目で元々。運良く石ノ森先生らしい味が出ていたら御の字。

やるかやらないかの迷いのときは、やった方がいいと私は常に思ってます。やれば良いにしろ悪いにしろ某かの結果が出るので。まあ、期待度としては30%くらいなので「お遊び」に近い感覚で楽しみにしてる次第です。

朝ドラの桃李クン、まだ見てないんですよね私。髪は短くなってるってのは妻から聞いてるんですが。NHKのドラマに、今度は映画の主役が二本。どちらも共演者は大物ばかり。殿を見ていた側としては何とも面映いような、妙な嬉しさを感じますね。

それにしてもやはりシンケンジャーは面白かったなぁ。大人になってから初めて観たヒーローものだってのもあったんですが、特撮を観て本気で涙がこぼれたのもこれが初めての経験でしたもん。

シンケンジャー、ダブル、オーズと名作を立て続けに観てしまっていたので、自分の中の評価のハードルは物凄く高くなってます。今やってるゴーバスターズも小林靖子脚本なんで、開始前から凄く楽しみにしてたんですが、どーも今ひとつドラマに入っていけないもどかしさがありません?俺だけかな。無論、子供は常に新しいものが好きですから欠かさずに観てますよ。

私は大人なので、出来ればもう少し上手くそぉっと人間ドラマを流し込んでくれないかなぁとは思ってます。ゴーバスも何だかリアリティさを強調する方に主軸がまだ流れていて、肝心の人間の感情がまだ今ひとつ描かれてない気分も少し。こないだの長官(?)を殴ろうとする辺りは良かったですが。

でも全体的に見ると、わざとなんだろうけど、これエヴァンゲリオン(ネルフ基地)のリアルっぽさを踏襲しようとしてますよね。表現手法として。今は淡々と描いているだけっぽいので、後半ブーストがかかる事にちょっとだけ期待。

ただこれは言っちゃっていいのかなぁ。まだ今ひとつ役者さん達に「華」を感じないんですよねぇ。慣れてきたらまた変わるのかもしれませんが。

フォーゼのライダー部の面々は皆それなりに華がある感じで画面も締まってる印象があるから尚更。でもゴーバスもフォーゼもまだ強烈には「引っ張られて」ない感じです。話が面白くなってきたら、またレビュー書こうかなぁとは思ってます。

※キャンサーの落研の子はとても華がありました。

投稿: イシュト | 2012年4月 6日 (金) 15:21

またアホなコメントを送るか1日考えましたが、嫌ならスルーするだろうから送っちゃう。
まずは見てからと、イシュトが思っているのに、こういう接ぎ木のような事は嫌いだなあ。
源氏物語も後半は違う人が書いたんじゃないかというのを読んだことがある。
雨あがるという映画、黒澤監督のもとで長年信頼されていた人が撮ったそうだけれど、私としては、ちょっと違うなあと思った。

同じレシピで作っても、同じ味にならないように、微妙なんだけれど、009許せる範囲だといいね。

毎朝、松坂君がテレビに出ていてたのしみー。
シンケンジャーは別格だと思うなあ。
イシュト2世は、新しい戦隊見てるの。

投稿: もっちゃん | 2012年4月 6日 (金) 13:39

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