« 今後の平成版仮面ライダーの設定を考える(振りをする) | トップページ | 何故ウルトラマン(円谷プロ)は商売に失敗するか »

2012年12月25日 (火)

草間彌生展に行ってきました。

クリスマスイブまで新潟市美術館で開催中だった「草間彌生展」へ満を持して訪問。

201212231407000

その昔、高校生の頃に一度新潟市で開催したときに行こう行こうと思いながら果たせなかった思いが何十年振りかで復活。この機会を逃してはまた思い残しが出ると考え、妻子引き連れ行って参りました。(妻はそれほど興味なし)

草間彌生さんと云えば水玉モチーフが有名なんですが、私が学生の頃にグッと引き込まれたのはトゲトゲ(或いはモニョモニョ)モチーフだったんです。こんな感じの。

C0050387_7272589

ある意味、触手。ある意味、腫瘍。

日常の世界に素知らぬ素振りで鎮座してる非日常。或いは日常の断面から噴き出している非日常。ただもうこれらは遥か昔のモチーフで、今は水玉含めたまた別の世界観に移行していますでしょうから、それを承知で楽しんできました。

今回、FRPなどで造形された立体作品は展示コーナー以外のロビー等にも展示され、そちらは撮影OKだったもんですから、もう沢山の方が撮影しておられました。

201212231407001

これなんかは玄関の脇ですね。右側のガラスの向こうには空気圧で膨らんでいる巨大オブジェ(犬のリンリン)がいますので、中から見るとこれも含めてのビジュアルとして機能しています。

Dsc_0004_3

これがリンリンですね。auとのコラボで制作されたアート携帯に付随するキャラのようです。背中部分にその携帯を着装する事で1つのアート作品になると云う発想。

コーナー内には実際のその携帯も展示してありました。私的にはトゲトゲ携帯も捨て難い気分ですが、これがまず入ってすぐのロビーにデカデカと展示してあった作品。

連休と云う事もあり人の流れもかなり多い館内。いつもは写真撮影厳禁の場所なんですが、撮影OKの札に皆少しずつ興奮しているようです。とりあえず私は興奮してました。


201212231412000_2

屋外に目を向ければ、中庭には近年のモチーフの1つでもある「カボチャ」のオブジェが。こう云う不思議な風景はお酒でも飲みながらじっくりと眺めたくなります。まあ館内で飲む訳にもいかないんですが。

201212231423000

展示コーナー内にも撮影可能なオブジェも多く、ここなどは部屋まるごとオブジェになった空間です。もう入った瞬間にテンション上がるのが自分でも分かりました。楽しいんですよ。こーゆー空間に居る事が!

201212231423001

立体オブジェとして展示してあるのは巨大チューリップですが、ここでは部品の1つに過ぎず、部屋そのものがアート作品。触れはしないけれども回遊できるアート。納得いくまでここに滞在したいにゃーと思いながらも、子供は先に進もうとするし、後ろ髪引かれながら次のコーナーへ。

Img_2992

キャンバスにマーカーで描いたものをシルクスクリーンで転写した絵画がずらりと並んでおります。先のチューリップの後はカラー作品の区分けになっていたのですが、その前のモノクロによる「愛はとこしえ」シリーズは様々な顔や顔のパーツ、生き物達を即興的な幾何学構成で描写していく新シリーズでしたが、これは企画展としてこうやって展示していくから作品として成り立つのですが、ある日、私が自分の机の上にこんな作品を何枚も描き上げて置いておいたら、多分クリニックに一度行こう、と奥さんに連れ出される事間違いなしな雰囲気。【この辺は撮影禁止なので写真は無し】

私の素養が足りないだけなのでしょうが、大きなキャンバスに延々とびっしり描き込まれた数え切れない程の「目」は「それ系」の人が描く絵にもまた良く似ていたりもして。創造と狂気は多分、かなり近いラインに隣接しているのだと思います。

Photo_vol18_2_2

この写真は今回の新潟でのものではなく、別な美術館で開催されたときの様子です。こんな部屋も是非体験したかった。行政は子供のプレイルームを作るときに、こんな発想で作るって事は無理なもんかね。子供は多分、物凄くテンション上がるよきっと。

Photo

とにかくカラーリングが綺麗で、見ているだけで何だかワクワクしてしまう作品が多いです。そして、中にはミックスメディアとして鏡とLEDを用いた「空間」のアートBOXもありました。こちらは1回の鑑賞につき5~6人ずつ。こんな感じです。

4629416

撮影禁止なので案内サイトから転載した写真を載せますが、中に入り扉を閉めるとその瞬間から吊り下げられたLED達が思い思いにその色を変えていき、上下左右全てに張り巡らせた鏡のなかに無限の連鎖を形作っていきます。これは見事だった。まるで銀河の真ん中にいるかのような風景。観るドラッグみたいなもんでしょうか。「魂の灯」と云う名の作品です。

この作品自体は良かったのですが、私ら親子と一緒に入った三人組(娘30前後?両親と思しき二人)がちょっと問題児でした。事前に「電球には触れないで下さい」「指定されたエリアからは外に出ないでください」と酸っぱくなるくらい注意されていた筈(注意書の回覧・壁面の注意書き・学芸員からの口頭注意)なのですが、中に入った途端「わぁーきれぇー」なんて言いながらズカズカとLEDを掻き分けてどんどん奥に入ってくんですよこのお姉ちゃん。

別に頭が弱いとか病気の類の人ではないです。至って普通の人。慌てる学芸員。もはや注意の声が怒号に近い。

「ちょっとちょっとっ!電球に触らないで下さいって言ってるのに何でそこまで入ってるんですかっ!あーあーあー!動かないで!作品が壊れます!他のお客さんの迷惑考えないんですかっ!」

この親子、それで一言も謝りもしないのが凄い。彼等と一緒にこの閉め切ったBOX内で私らも鑑賞した訳なんですが、途中ずっと「前に出るな、なんて言ってないじゃんねぇ?」「そーだよねー言い方おかしいよねー」なんて文句を延々と垂れやがっておられました。正直こちらの鑑賞の邪魔。

あのさー、馬鹿は馬鹿でしょうがないんだけど、指定されたエリアから出るな、も電球に触れるな、も何度も注意書きや口頭で注意されてんの。

注意書きは一応眺めたけど文字の意味が頭に浸透していない。学芸員の口頭注意も右の耳から左の耳に全部抜けて何ひとつ残っていない。そんで自分の好きなようにヘラヘラ行動して作品壊しそうになって怒られて、その怒られた事に対して文句を言う。お前ら、親子揃って馬鹿だわ多分。俺らの肩越しに学芸員の人がこいつらを怒鳴りつけてたので、こっちまで何だか気分が悪くなる。

終わってBOXを出て(それでも内部ではせっかくなので楽しむようにした。子供に見せたかったしね)妻と今の顛末を話しながら歩く。

「何なんあの連中。電球に触んなって言われてんのに何で奥まで平気な顔でズカズカ入ってくん?馬鹿じゃねーの。こっちまで嫌な気分になるわ」

妻が目線で合図。はい私らの斜め後ろに彼等いました。直接言うつもりはなかったけど、別に聞こえたって構いやしない。後で妻に聞いたら、先の水玉チューリップの部屋に入る前の展示で変な撮影してた親子だった。あーあの連中か。

201212231422000

こんな作品が展示されてたんだけど、このマネキンの前で同じポーズ取って何度も撮影してた親子。無論ポーズ取ってたのはその30くらいの娘さん。よくまあ、これだけ他に人が見てる場所でそんな間抜けな事を恥ずかしげもなくやってるなーと、ある意味感嘆してたのでした。

あーあの連中でしたか。そりゃ納得。学芸員の方も大変でしょうけど、色々な人が来るから馬鹿にも分かる説明をお願いしますと強く感じた企画でした。

少しミソはついたけど、全体としては満足な印象。刺激を受けるってのはやっぱりいい。とても面白かった。最初はノリ気じゃなかった妻も最後には面白かったと言ってくれたので良かった良かった。

この手の前衛アートはとても好きなので、また同様の企画があったら来ようと強く感じたのでした。物販で絵葉書を2枚購入。今私の机の上に鎮座してます。

|

« 今後の平成版仮面ライダーの設定を考える(振りをする) | トップページ | 何故ウルトラマン(円谷プロ)は商売に失敗するか »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/465413/48462565

この記事へのトラックバック一覧です: 草間彌生展に行ってきました。:

« 今後の平成版仮面ライダーの設定を考える(振りをする) | トップページ | 何故ウルトラマン(円谷プロ)は商売に失敗するか »