« 鎧武備忘録【その2】 | トップページ | 映画 「Zアイランド」 感想 »

2015年10月 7日 (水)

心霊フェイク動画について

えーと、お久しぶりです。安心してください。生きてますよ。

先日、TVで心霊ビデオやらUFO動画なんぞの番組を流しており、丁度お客さんの足が途切れたタイミングだったので、つらつらと眺めていたのです。(元々そーいった素材、お兄さん大好物です)

勿論、仕事中なので全部眺めてた訳ではないのですが、見た範囲の印象で言うとほぼ9割9分フェイク動画に思えて、かなり興醒め甚だしかったのですよ。

Images2pnndyhr

別に楽しませる為に流しているバラエティですから、フェイクを取り扱う事に対して目くじらを立てる気も更々無いんですが、もうちょっと上手く作れないもんかねーって思いがふつふつと湧き上がって参りまして。

こーゆー点が見え見えでシラケるよね、って部分と、こーすればもうちょっと「それっぽく」見えるのに、と云うポイントをあくまでも個人視点でちょっとまとめてみようと思います。

…ってのを数か月前に書き始めて、途中で放り投げてたもんですからちょっとここで無理やりまとめてみる事にしましょう。じゃないと年1更新ブログみたいになっちゃう。生きてますよ連絡も兼ねてます。すいませんね、飽きっぽい人で。いや、今日またその手の番組やってたもんでね。

個人的にはオカルティックな話題や現象は割と好きな方です。でも、それらは確実に存在するんだ!などと断言する気は全くありませんし、存在しなくても別段、構わないのです。

無いなら無いで構わないし、あるならあるで何だかドキドキするよね、あったら楽しいよね、と云うのが私のスタンスです。心霊とかそーいった類のものが「ある」と云う前提で人生を過ごした方が色々な意味でプラスかなとは思ってるのです。祖霊崇拝とかも含めてね。

Imageshnbhq232

写真や映像に何か得体の知れないモノが移り込んだものを心霊写真や心霊動画と呼んでいますが(UFOなんかもね)、物理現象に過ぎない光学においてそこに「何か」が映ったと云う事は単純に可視光線を反射する「何か」がその場にいた(あった)って事です。肉眼で見えようが見えまいが。または何らかの光源が。

もし、肉眼には映らないけども可視光線を反射する「物体」がそこにあったとするなら、その光学原理はどのような物理法則に則っているのか、そういった事を考えるのが楽しいのですよ。新たな物理現象・法則の発見。無論、これから述べるように最初からインチキであったり、単なる勘違い、機械の不具合なんてのが大半なんでしょうけど、それで説明出来ないものが幾つかあるとは思いますので、そーいった事を真剣に調べるのは実は大変面白い事なんじゃないかと私は考えるのです。「有り得ない」の一言で切って棄てるよりはね。余裕が大事。

Images23se8sxi

なのであってもいいし、無くてもいいって事なのです。無くても別段困らないし、あっても別段困らない。あったとするなら、新しい「道」が少し開けるようでドキドキするよねってだけなんです。

ワタクシ事ですが、UFOとまではいかなくても、何だか説明のつかない飛行物体が飛んでいるのを目撃した事が2回あります。幻覚でもなく(複数で確認した)、どう考えても既存の飛行物体の動きではないもの。子供の頃です。なので何だか妙なものが空を飛んで見える事があるんだってのは、経験上知っております。

心霊関係なら直接の目撃談は無いんですが、弟が自室で使い捨てのフィルムカメラで撮った仲間との飲み会記念写真で、数人の頭部や腕が写真上消え失せて後ろの壁紙が見えちゃってるってのは見た事あります。現像に出して戻ってきたのを一緒に眺めてたので、細工のタイミングは無し。と云うかそんな技術も道具も当時の弟にはありませんでしたしね。あーなるほど、こーゆー事もあるんだなと思ったの覚えてます。気味が悪いのでお寺へ持っていってお焚き上げして貰ったようですが。

Images_12_2

さて、それではまず心霊フェイク動画の駄目なポイント・興醒めポイントを幾つか挙げてみましょうか。

と云うか、現在よくこーいった特番で流されるものは大抵この条件そのまま、或いはかなり抵触しとると思ってます。

1)モノが移り込んだ途端、悲鳴を上げカメラの映像がブレる、或いはそのまま走り去る。

2)一旦、カメラがPANした後、アレ?と云う感じでさりげなくカメラが該当箇所に戻る。

3)映り込むモノがハッキリと映り過ぎる。ぬっといきなりフレームインとか。

4)肝試し前提で廃墟や墓地で撮影してる。

この4点のどれか、或いは幾つかが複合しているものはほぼ下手糞なフェイクだと考えて良いのではないでしょうかね。(個人的な感想です)

さて、それでは、どーすればこの陳腐なうそ臭さ、うさん臭さを消去したフェイク動画を作れるか、それをちょっと考えてみましょう。(アドバイスしてどーする)

CGに関しては後述します。

さて、対処案。

1)モノが移り込んだ途端、悲鳴を上げカメラの映像がブレる、或いはそのまま走り去る

一番よく見かけるのはこのパターン。これは単に、肉眼で異形を見た時の心理反応をそのままなぞって行動に落とし込んでいるだけなんですよ。その方が「らしい」と思い込んで、カメラに映る→驚いてカメラがブレる→泡を食ってその場から逃走、の流れ。

モニターに妙なものが映ったとき、大抵の人はまずモニターから目を離し肉眼で確認しようとします。モニター越しでのみ確認して驚いて逃げる、なんて行動はほぼ有り得ません。うそ臭さ満点です。そこを勘違いしてる。ちょっと浅はか。

Images_4

どうしてもこのパターンで行きたいなら、カメラの視点が一瞬ズレる程度でよいのです。モニターから目を離したって表現で。よりリアル性を演出したいのなら「何か今、変なのいなかった?」と連れに問いかける台詞なども挟んでみるとより本物っぽいかもしれません。

Imagesb6prfnsw

これって要するにお化け屋敷やホラー映画の怖がらせ方なんですよね。

2)一旦、カメラがPANした後、アレ?と云う感じでさりげなくカメラが該当箇所に戻る

上記にも対応するのですが、PANしてる最中に不審な点を「カメラ目線」で追いかけるなんて事、普通しますか?私はしません。するって方がいたらそりゃスイマセンね。

何が怖いって現場では100%確実に何も見えていなかったのに、再生したら映ってたって奴だと私は思ってます。映った理屈が判らないから。

それを考えると、このPANして異形に気付いてカメラが戻るって行為の安っぽいうそ臭さもフェイク動画としては稚拙ですよね。余りにもステレオタイプ。フェイク動画を見て自分たちでもフェイク動画をなぞってみましたって感じなんです。リアリティが根本的に欠けてる。

9

何か違和感を感じ、そこで一旦撮影を止め現場で再生してみたって設定の方がよりそれっぽいです。タイムラグの後、再び撮影が開始されそこに映っていたものについて「マジやべーって!」「ホントに映ってんじゃんシャレになんねーよ…もうやめようぜ」などの会話が事後に為されてる様子が続いてると、見る側も一瞬、え、本当かなって気分にはなります。演技力は必要ですがね。

3)映り込むモノがハッキリと映り過ぎる。ぬっといきなりフレームインとか

これねえ…。こないだ見たのはそんなのばっかでした。白塗りの顔がいきなり横からフレームインとか(エレキテル連合かよ←※スイマセンこの記事を途中まで書いてた頃は人気絶頂でしたw)、又はいかにもな醜悪メイク。

Images294xwo0q

何処の世界に他の被写体と同じ光源の影を纏いつけて、ピントの合う幽霊がいるんでしょう。これはもう完全に陳腐なお化け屋敷の世界。

有り得ない筈の場所(隙間等)、有り得ないタイミング、メイク等で表現し得ない歪み(大きさ等含む)だから、理屈で説明できなくて怖いんです。理屈で簡単に換算されてしまうような底の浅い驚かし方しかやれてない時点で、これはもう只のお笑いネタ。まあ本人たちが仲間内のお笑いネタで作ったものが独り歩きしてるものもあるでしょうけど。いや、これも後述しますけど利益目的で作ってるフェイクかもしれませんが。

Imageso7a1616v

小道具(手袋・人形・カラーコピー等)使う場合も、はっきりと見せちゃ駄目です。あくまでも日常の風景の一環としてその中に放り込まなきゃ。とにかくハッキリと映りこんでいるものは、まず間違いなく物理的なモノと断言しても構わんとさえ思ってます。それがメイクした人間だったり、小道具だってだけの話で。

そしてハッキリと映ってるものがフレームインした途端、(1)の法則に則ってカメラは逃げる訳です。そのものの去就を映し続けない。滅茶苦茶にカメラがブレまくるので、その風景からそれがフレームアウトする瞬間は絶対に映しません。長い尺で映してしまうと粗が分かってしまうってのもあるんですけど。

Imagesgfcbhrwo

身体が透けてるとか、上半身だけとか、そーゆーのは長い尺で映せないんですCGでも使わなきゃね。だからお手軽に作るにはこれしか無いってのは分かるんですが、ぬっと出てくるのもこれまた(1)同様にお化け屋敷・ホラー映画の方法論なんですよ。怖がらせようって気満々の演出。

これを打破するには、同じホラー映画でも近年のホラー邦画パターンが望ましいとは思います。映画「女優霊」(これ本当に当時怖かった)に始まる「目の隅にふっと映る違和感」の怖さ。「呪怨」などもそうですね。

Images_6

なので「見せたい」怖いものを、堂々と画面に出さない。リプレイでスロー再生して初めて分かる程度の露出度に抑える。これ大事です。あくまでもさりげなく、堂々と主張させない。日常の片隅に気付かぬうちに非日常が、いつの間にかふっと入り込んでいるからリアルで怖いんです。

よく心霊動画で見かけるパターンに、急に身体を動かすと今までその後ろに隠れて見えてなかった妙なモノが映るってのありますよね。そしてまた重なるけど次に身体が動いた時にはいないって奴。これなんかは割と「それっぽい」んです私の中では。

後ろにいた存在(仮にフェイクの為の何かとしましょう)を撤去・退出させるタイミングやスペースが無い場合が多いから、フェイクだとしてもどうやって作ったんだろうと思うほど不思議映像になる訳です。この場合もはっきり見えている場合は少ないですよね。

10

人型に見えるもの、顔とおぼしきもの、そんな程度なんです。はっきり認識できないから怖いんですよ。それがトリックのように現れて消えるから怖い。決してワッ!と脅かすから怖いんじゃないんです。

心霊的な怖さって、曲がり角でいきなり大声で脅かされる怖さじゃなく、扉の隙間にふと目をやったらじっとこちらを見ている目があった、みたいなものだと思ってます。受動的な怖さ。気がついてしまった怖さ。

4)肝試し前提で廃墟や墓地で撮影してる

Imagestug9f62j

これねぇ。よくありますこの手の類。心霊動画撮る気満々の設定。確かに夜の墓地や廃墟は心霊動画云々関係なしに怖いものです。闇が動物本来の恐怖心を呼び覚ましてくれるし、周りに人がいないから。

Imagesneair68s

実際、そのパターンで映ってしまう事もあるのだとは思いますが、お膳立てとしての場所設定の段階でフェイク臭が漂ってくるのです。さあ、怖がって下さい!感が透けてみえてしまう。前項で日常にふと現れる異形が怖いのだと書きました。怖い映像を撮るつもりで怖い場所に赴くよりも、全く関係のない日常のハレの部分に闇がじんわりと顔を少しだけ覗かせていたのが映ってしまった、って方が遥かに怖いです私にとっては。

なので題材とする「背景」に廃墟や墓地を使うのはやめましょう。あくまでも日常を舞台にします。ホームパーティの様子、子供の成長記録、公のイベント(仕込みがしにくい)、ビデオレターの制作、監視カメラの映像、などなどビデオが回っていてもおかしくない状況設定。そして一番それっぽいと私が思うのは幼児を映したものなのです。

Images_8

親になれば分かりますけど、そんなフェイク動画を作るために自分の子供を登場させるなんて事、普通の親御さんなら抵抗ある筈なんですよ。縁起悪いと云うかね。全く気にしなさそうな人もいるのだとは思いますけども。そして幼児は仕込みの役には立ちません。縁起悪いどころか、演技そのものが出来ませんので。

だから幼児絡みの心霊動画はそれっぽいなと思えてしまうのです。フェイクだとしても、呪いや悪霊なんて言葉と並列の部分に可愛い我が子の映像を入れてしまえる時点でね。

Images_3

まあ、こんな感じで作っていけば、フェイクなんだけどちょっと見、そうは見えない動画になるんじゃないのかなって思います。騙すならもっと上手く騙して欲しい。そう思う所存なのです。

Images

一昔前は映像の加工なんて行為を個人が自宅で行うのは不可能でした。だからこそ映像に映った不可思議なものに何らかの信憑性はあったのです。錯覚や勘違いであったとしても、少なくとも意識的に作った偽物ではなかったから。

今や中学生はおろか下手すりゃ小学生ですら自宅パソコンで映像の改変が可能な世の中になっております。CG技術も年々上昇し、そのノウハウもシェアされ、時間と金と技術と知識さえあればプロ並の映像加工が可能な世の中です。

Images_2

いっとき、写真やビデオがデジタルに移行していく際に、これら心霊モノと呼ばれる画像なり動画が減ったと記憶してます。お化けがデジタル技術に反応するか否かは置いといて、それが近年、急激にまた増えてきている気がします。これらは加工技術がネット等を通じて広まったから、と思うのはそれほどピント外れでは無いと思うのですが如何なものでしょう?

またこの手の映像は、この記事を書く切っ掛けにもなったTV番組などにもよく登場します。大抵はネットで話題になったものが多いのですが、ここで2つ気になる事があるのです。

1)ソーシャルや動画サイトなどで閲覧数を稼ぐ目的で(アフィリエイトとか自尊心の補充とか)フェイクを作っている方がいるんじゃないんですか?

 

2)同じくTV番組で使用される事を前提に(使用料目当て)このような心霊動画をでっち上げている個人・業者さんがいませんかね?

TV番組での動画使用については、1本あたりそれほどの金額にはならない筈ですが、これが海外まで多数流れていけば単価は安くとも、トータルでかなりの金額を弾き出す筈です。沢山の国々があり、TV局は国に1つじゃありません。仮に1本1万円の使用料が発生するとしましょう。50ヶ国で各2局がその映像を番組に使ったとすれば、計100万円の謝礼が発生します。

Imagesb0cm0cx4

まあそこまでの頻度ではないにしろ、映像関連のエージェンシーが仲介して様々な映像を世界各国に売り歩いてるのは事実です。日本だとデーブ・スペクターさんの会社が有名ですよね。主にアメリカの衝撃映像やら笑える映像を国内のTV局に手数料を取っておろしてます。

そんな感じで、自己承認欲求を満足させつつ、小遣い稼ぎ的にフェイク動画をしこしこ今も作ってる方がいるんじゃないかなぁと思いながら、この項終わりです。

Imageso13xj5ab

久し振りの更新なので文脈・乱筆、御容赦下さい。また気が向いたら随時どーでもいい事を更新し始めます。よろしくお願いしますね。

|

« 鎧武備忘録【その2】 | トップページ | 映画 「Zアイランド」 感想 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。
拙いブログにお越し頂きまして有難うございます。

鎧武いいっすよね。今でもまだ好きで、Vシネマ版のレビューもやりたいと思いながらなかなか辿り着けずorz (いずれやります…あっ言っちゃった…後に引けない)

心霊映像はホントに最近噓臭いものばっかりで、もっと地味に怖がらせてくれないものかなーと常々憤慨しております。

ブログ更新の頻度は若干上げようと最近意識し始めました。そーじゃないとそのうち完全放置になりそうで…そっちの方が怖い。

取り急ぎ、先日観たZアイランドと云う映画について思う事、書きたい事があった為、暇をみてぽつりぽつりとレビュー書いてます。

ドライブは結局観なかったのですが、ゴーストは2クール以降、話が急展開する筈なのでこちらのレビューも頑張ってみようかなと。
またよろしくお願い致しますぺこり。

投稿: イシュト | 2015年10月20日 (火) 00:17

はじめまして。半年ほど前に鎧武に突然ハマり、こちらのブログに辿り着いてあれこれ記事を楽しく読ませて頂いておりました。
怖いものが苦手な癖に、心霊・衝撃映像系の番組は好きなのですが、私も同じ様な理由で大半の映像に辟易しておりまして、今回の記事も納得しながら読ませて頂きました。何か新しい切り口の映像が出てきてくれたら面白いんですけどね。
ご多忙かと思われますが、またブログ更新されるのを楽しみにしております。

投稿: さおり | 2015年10月15日 (木) 13:03

うん

投稿: | 2015年10月 7日 (水) 21:24

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/465413/58791203

この記事へのトラックバック一覧です: 心霊フェイク動画について:

« 鎧武備忘録【その2】 | トップページ | 映画 「Zアイランド」 感想 »