アンパンマンよ永遠に~やなせたかしさん追悼~
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さて、偽物色紙について2回に渡って記事を更新してきましたが、ブログ用に見つけてきた偽物の画像データがまだ沢山ある。せっかくなので、それも見せちゃいましょうと云う流れです。
その前に、前回書いた偽物を掴まされない為の注意事項。
1)とにかく「ごく身近なファンの方に送られた品です」とか「コレクターから譲り受けたものです」などの説明をしてる出品はまず偽物と疑ってかかる。
2)出品者が偽物を作った当人ではないにしても、贋作を何処かから購入して転売、その差益を儲けようとしている人かもしれないと云う可能性を考えてみる。
3)「原作者(漫画家さんの個人名)の直筆サイン色紙です」ときっちり断言してあるのが大前提。「先生の直筆」とかは駄目。名前を挙げずに「先生」と書く場合、ほぼその「先生」は偽物を描いた贋作者の事です。
4)その出品者の過去の出品履歴をチェック。余りにも「稀少な」サイン色紙が「多量に」出品されてるようなら、まず100%インチキです。
5)自分の作品を見る目を鍛える。ネットで画像検索すれば偽物に混ざって本物の色紙もちらほら見る事が出来ます。ご本人の癖やサインのタッチなどをよく掴む。
6)実物だと証明出来るもの、事前に雑誌や新聞に絵柄が掲載されていた場合はその掲載紙、出版社等から送られてきた封筒・案内文、サイン会開催を証明する日時等が入った印刷物、本人が一緒に写った写真などが添付されている出品物を捜す。少なくとも偽物に出会う可能性は激減します。
7)騙されてもOK、それっぽい色紙が部屋にあるだけで満足なんだって人はせっせと二束三文の色紙に数万のお金を払い続けて下さい。止めはしません。個人の好き勝手ですから。
さて偽物を見る前に、プロの筆の流れを幾つか見ておきましょう。美味しいもの食べた後ならジャンクの味もはっきり見えてきますから。(ここに偽物混ざってたらどーしよー笑)
では、ここからは偽物を淡々とツッコミながら貼っていきます。
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写真点数が多いせいか、その1が思ったよりも長くなった為こちらへと続きます。
http://openuser.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/wmemfbl
↑その1を公開した段階で既に、例のヤフオク出品リストは削除されてました。本人が取り消したのか、削除されたのかまでは分かりませんが。まあ偽物「と思しき」サイン色紙を高値出品でしたしね。またすぐに別なアカウントで出てくる気もしますけど。一所懸命(小遣い稼ごうと)描いたんだろうし。
それではこのwmemfblと云うアカウントの方が出品していた著名漫画家のサイン色紙(と思しきもの)をまた見ていきましょうか。
松本零士さんのメーテルとトチロー。私が見たときには¥25000以上の値が付いてました。今はもうリストから消されてますけど。これも正直、酷い出来。何だろこの「見て描きました」感。タッチがまるで違います。贋作ならもっと贋作らしくしろと。これは単なるパチモンと呼ぶレベル。
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オークションサイトで偽のサイン色紙出品って話は昔からよく聞いてはいたんですが、偽造に手間がかかるイラスト入りの漫画家さんの色紙も近年はあるみたいなんですね。
以下、偽造と思わしき出品物の写真もちらほら挙げていきますが、それらが偽物だと云う証拠を出せ!と言われても出せないって事はまず最初に言っておきますね。あくまで私個人の主観です。ただそれらの作家さん達の作品を多く読み、触れ、場合によっては本物の色紙を頂戴したりのなかで、どう見てもこれは「そうは見えないだろ」って事だけです。
例えばこれね。
ラムちゃんはともかく、何この響子さん。偽造以前のレベル。根本的に下手でしょ。中学校の漫画クラブか。高橋留美子に失礼。これを高橋留美子のサイン色紙としてしゃあしゃあとオークションに出品する無知と傲慢さ。
もし、本当に作家ご本人が描かれたものならばご免なさいと素直に謝りますが、私にはどう見てもそうは思えなかった、と解釈して戴ければ幸い。まあ確認しようがありませんしね。ああ、ベテランのこの人もたまに絵が崩れるんだ、とか思っとけばいいでしょうか。骨董と一緒で信じて持っている分にはOKですから。騙して売買はともかく。
さて、話の発端はヤフオクのこれを見た事でした。
http://openuser.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/wmemfbl
現在出品中のカラー色紙は11点。宮崎駿や高橋留美子、貞元義行などの人気作家は幾つも出品されてますね。
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巡回展らしいこの「高橋留美子展」が作者の出身地でもあるここ新潟で昨日から開催されましたので、往年のファンである私も妻子を引き連れ行ってまいりました。
新潟市美術館ってそういえば一度しか入ったことないわ(笑)
しかも仕事絡みでした。
それでは散歩を兼ねて来館。子供が向かいの公園で遊びたがったのでそっちでちょっと時間潰してから入りました。写真撮影は厳禁なので写真はとりあえずここまで。
いざ入って最初に思ったことは、あ~俺、うる星やつらって大好きだったんだなーという想い。20年以上の時を経て改めて呼び起こされるその想い。高橋留美子が大好きだと思ってたんですが、「うる星やつら」と「めぞん一刻」が大好きだったんだよ当時の俺。
個人的には(うる星は)コミックス9巻くらいまでの絵柄とお話が好きだったです。妙にこなれる前のまだ混沌としながらも、面白いものを全部出そうとでもいう感じの若い勢い。ジャンルは違うjけど、デビルマン・バイオレンスジャック(初期)の頃の永井豪を彷彿とさせるその勢い。
会場はうる星エリア・めぞんエリア・らんまエリア・犬夜叉エリア・企画エリアに分かれてまして、やはり熱心に見てたのは前半のうる星とめぞん。殆どはカラー原稿の展示となっていて、ああ、最初も後半も同じ用紙を使って描いてるなぁと妙な納得。何故か心を打ったのはカラー原稿よりも一部だけ展示してあったモノクロの本原稿。プロの描いた原稿の凄さは以前も感じたことがあったんですが、線の綺麗さ・力強さには見入るものがありました。
どれも見たり、ポスターとしてまだ持ってたり、複写して描いた覚えのある絵ばかりだったので、懐かしいというか、高校生の時の気持ちが少しだけ浮かび上がってきた一瞬でした。地元での開催ということもあったのか、年輩層の来館者も多くみられた気がしましたし、私同様に子連れで見に来てる同年代の往年のファンの姿も見受けられ、なんだがちょっとだけ嬉しく(そして懐かしく)感じた作品展でした。
ただ「らんま」の途中で、これ多分小学生をターゲットにして描いてるな、と感じた辺りから徐々に留美子先生の作品から離れてしまったので、後半の犬夜叉なんて殆ど素通りでしたね俺。嫁はうる星もめぞんも原作は読んだことないとか言うし。(絶対めぞん位は読ませてやる…)
興味深かったのは、他の漫画家さん達によるラムちゃんのイラスト展示。これを見るためにだけでも本展に来る価値は充分にあると思います。これをイラスト集として出版してくんないかなー。(出版社の壁があるから無理だろうけど) 各自のコメントも読ませるものが多く、ホントに楽しめました。個人的には原哲夫のラムちゃんが最高でした。確実に1つの時代を築いた作品・キャラに対する各漫画家さんの想いがよく顕れていて、ここで一番滞在時間を使ったんじゃないかな。本当楽しかった。
記憶に頼り、MY LUM に寄稿されてた漫画家さんを列挙してみましょうか。多分大幅に抜け落ちると思うけど大まかにということで。33名いるらしいです。
●あだち充 ●細野不二彦 ●吉崎観音 ●羽海野チカ ●原哲夫 ●諸星大二郎 ●島本和彦 ●古谷実 ●上條淳士 ●椎名高志 ●安野モヨ子 ●荒川弘 ●野中英次 ●あずまきよひこ ●青山剛昌 ●藤田和日郎 ●久米田康二 ●池上遼一 ●松本大洋 ●伊藤潤二 ●皆川亮二 ●花輪和一 ●いとうのいじ ●山田貴敏 ●星野之宣 ●北条司 ●くらもちふさこ ●山下和美 ●吉田戦車 ●中川いさみ ●河合克敏 ●渡瀬悠宇 ●さそうあきら
嫁の記憶とも照らし合わせてましたが、後半はもう諦めてググりました。うる星やつら新装版に収録されていたイラスト・コメントの原画だったようですね。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1220570557
帰りは会場近くにある高橋留美子先生のご実家跡を久し振りに視察。昔、ここで先生のお父さんが産婦人科を開業されていました。私もそこで産まれたもんで、そのお付き合いから母親を通じてお父さんから留美子先生のサイン色紙を貰ったこともあったんです。無論まだ持ってますよ。(後日写真アップしようかな)
■追記■
という訳で、20年以上前に留美子先生のお父さん経由で頂いた色紙がこれです。端っこが折れたりしてますけど、一人暮らししてる頃から一緒に移動してた奴ですからねー。年季入ってます。
作品展では新しく案内ボード用に描き起こされたラムちゃんや響子さんがいましたが、「目」が今の留美子先生の絵柄なんですよね。「優しい」というか「丸み」のある目なんです。私が好きなラムちゃんはやはり初期のつり上がった猫目でした。可愛い顔して「土曜の夜は子供を作るっちゃーっ!」なんて意味もよく分からないくせに挑発するヘンな子。
「おきゃん」というか「天真爛漫」というか、自分の色気に自分で全く気が付いていないからとんでもない言動をする、そんな雰囲気が当時とても大好きだったなー。
あくまでも「昔の作品においてのみ」という定義はつきますが、物凄く影響を受けた漫画家です。当時の絵柄はよく下手だ下手だと言われますが、私はあの頃の絵(特にガクエン退屈男の頃)が今も大好きです。青年だった永井豪の狂おしい程のテンションでのみ描けた類稀な絵柄だと思います。
デビルマン
手天童子
バイオレンスジャック(マガジン版)
凄ノ王
この4作は幼い頃の私の宝だったように思います。若干それで性格形成に影響受けたよーな気もしますが。(笑)この中でもやはりデビルマンと初期ジャックが珠玉です。キャラだけでなく物語そのものが凄まじいパワーを持つと、作品に取り込まれてしまうという経験を味あわせて貰ったことには深く感謝します。多分死ぬまで私の本棚に鎮座している筈です。売る気も捨てる気も一切ありません。
あの頃の作品が濃厚なガムシロップだとしたら、近年の作品はまるで緑茶のようなあっさり感。確かに以前に比べ絵柄は洗練され綺麗になりましたが、ただそれだけ。心に爪あとがざっくりと刻み込まれるような衝撃を受けることが「まったく」無くなりました。作者本人も歳をとり、読者である私も歳を取ったせいなのかもしれませんが、寂しい限りです。
あの頃のような絵柄とテンションで描く永井豪の破壊的世界の新作をもう一度読みたいという叶わぬ夢を今も心の底に抱いています。
ネタ元http://www.fantoma.info/enmaden-source/afreco-source/afrec23.html
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