漫画

2017年2月23日 (木)

ジョジョの奇妙なパクリ問題 PART2 【黄金の道・前編】

「ジョジョの奇妙なパクリ問題」のブログ記事をここに挙げたのはもう6年近く前の話なんですが、未だにアクセスやコメントが続いており、自ブログ内ランキングでもずっとTOPの座を維持している様子です。(まあ、殆ど更新してないってのもありますが)

前回も書いた筈ですが、この記事は元ネタの存在を知る事でパクリだ!と騒ぐ糾弾目的ではなく、オマージュの意味合いや位置付け、その時代背景等を元に「トレースでなくても人物の顔や背景、服を変えても構図が同じだったらトレースと同じ著作権侵害」とした意見に対しての反論として書き始めたものです。この意見に関しては今も「否」と考えてます。

コメント欄でも頂いてましたが、創作物のアイデアそのものに著作権は存在しません。企画をパクる事と演出・表現をパクる事は全くの別物。パクると云うイメージの悪い言葉を使う事で妙なバイアスかかる可能性は、反省しなければならない前回のポイントの1つです。論点の勘違いも若干見えた気もいたします。

と云う訳で、様々なご意見も頂き、一知半解は承知の上、あれこれまた著作権関連の本を読み返してみたうえで、「自分なりの拙い考えを、もう一度拙いなりに整理してまとめてみようか」ってのが今回の主旨です。何でもかんでも似通ってさえいればパクリガー!シンジャガー!と騒ぐ人らへの、キミらそれちょっと違うんじゃね?と云う意思表示でもあります。

それではまたかなり長くなる予定ですし、ジョジョは契機に過ぎず話が広範囲に広がるとは思いますが、興味のある方はお読み頂ければ幸いです。

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2012年4月 5日 (木)

サイボーグ009天使篇(完結篇)連載開始!?

009

サイボーグ009は私にとって、「漫画ってこんなに面白いんだ」と初めて意識させられた作品であり、そして初めて自分のお小遣いで買った単行本。(今でも覚えてる。最初に買ったのは4巻。だってそれが一番厚そうだったから(笑)子供はそーゆー買い方をする)

掲載誌を変えながら、紡ぎ続けられてきた00ナンバー(試作品)サイボーグ達の物語。このお話の完結篇として予定されていたのは、途中で中断されたままになっていた「天使篇(或いは神々との戦い篇)」だったのですが、これを再び描ききる前に石ノ森先生は病魔に犯され、遂に完結が為されぬまま未完で終わった作品でした。

この天使篇の続きを、作者本人が残したプロットや資料を基に、弟子である早瀬マサトと石森プロ、そして息子でもある劇作家・小野寺丈が完結させるべく動き出したとのニュースが報じられていました。

(以下詳細)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120403-00000032-nataliec-ent

石ノ森章太郎「サイボーグ009」の完結編が、WEBマンガサイトのクラブサンデー(小学館)に連載されることが決定した。

「サイボーグ009」は、1964年から晩年まで石ノ森が描き続けた未完の名作。完結編のストーリーは、石ノ森が遺した構想ノートと資料・小説原稿を基に劇作家の小野寺丈が構成する。作画は元アシスタントの早瀬マサトと石森プロが担当。

完結編のタイトルは「サイボーグ009 完結編 conclusion GOD’S WAR」。第1話「天使の羽音」の掲載は、4月13日に予定されている。第2話の掲載は5月中旬になり、以降も順次公開されていく。

※以下は私個人の徒然なる感想ですので気がむいた方だけどーぞ。

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2011年6月10日 (金)

ジョジョの奇妙なパクリ問題

また更新に間が開きました。

どーも、ある程度まとまった時間が取れないとなかなか記事も書けませんし(私は遅いし長いので1記事あたり1時間以上はかかっちゃいます)、震災以後なかなかそんなのんびりした気分にならない、と云うのもあるかもしれません。

幾つか下書きは書いてたりしたのですが、結局まとまりきる前に旬が過ぎちゃったりして「お蔵入り」になったりとか。使える時間は夕方の休憩時間と深夜だけなんですが、夕方はもう子供がべったりで…。そして夜は夜ですぐに眠くなるのです。既にこの4月から子供も保育園に通い出し、起床時間が1時間以上早くなっていたりもして。

それでもこうして時間が取れるときに、少しずつでも書き足していこうと思ってますので、よろしくお願いします。

さて、先日偶然みかけたこの記事。

ジョジョの奇妙な冒険パクリテンプレ

ジョジョは1987年から第1部の連載が開始され、この6月からは第8部が連載(ジョジョリオン)されると云う既に20年以上続いている大河漫画で、コアなファンだけでなく一般のファンまで取り込んだ大人気漫画シリーズである事は皆さんご存知だと思います。2006年には文化庁の「日本のメディア芸術100選」で漫画部門の2位に選出されたりとかも。

その荒木飛呂彦の代表作である「ジョジョの奇妙な冒険」において他の作品からのパクリと思われる構図やポーズ、展開が山ほどあると糾弾しているのが上記のサイトなのです。数年前のものらしいですが。

例えばこんなのとか。

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私は基本的にジョジョファンなので援護の論調でこのブログを書いてみます。

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2010年8月20日 (金)

GANTZをやっと読んだんです。

てめえ達の命は、 無くなりました。 新しい命を どう使おうと 私の勝手です。 という理屈なわけだす。

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GANTZと呼ばれる謎の黒い球体に浮かび上がる、何処かとぼけた、そして鏡像文字も混ざった子供の悪戯のような文面。しかし、そこから導き出される運命はとてつもなく峻烈で残酷で絶望的な不条理によって彩られています。

と云う訳で以前からタイトルだけは知っていたGANTZを読んでみました。

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※以下、ネタバレを多分に含んだ内容になる筈ですので、未読の方はここで読むのをやめて全巻購入するか、レンタルか漫喫へ走るか、あるいは諦めてくだちい。

私はレンタルで一気読みしました。一晩で10冊はいけます。

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2008年11月11日 (火)

ながいけんの名作「神聖モテモテ王国」幻の7巻が既に発売中だったとは…!ままならねー!

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ぎゃわー。もう出ることはないと諦めていた矢先に7巻が発売中という事実を知ってしまった。ながい閣下はやればできる子じゃと思っておったんじゃよー。

自ブログのながいけんのアクセス解析をたぐっておったらこんなとこで見つけてしまった!【だ・だめだー 普通のブラウザでみちゃだめーーーー!! (だめらしい) 】オンデマンドによる注文生産らしいのー。でかしたぞ。トンカツを授けて遣わす。

ただ小学館からの発売じゃないってのが閣下らしいのー。メインタンクブロー! ダウントリム最大! そして潜行したまま戻ってこなかった「キムタク(神聖モテモテ王国)」とこんなタイミングで再び会いまみえるとは…!人生ままならねー。早速注文しましたよ?

このブックパークというサイトでのみの販売なので書店やアマゾンでは購入出来ないそうです。ご確認のほど。もう5月から発売してたみたいですよ?

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2008年7月24日 (木)

「スラムダンク」アメリカで発売!

まだ発売されていなかったんだという思いの方が強いですが、名作スラムダンクの英語版がやっと北米でリリースされることになったそうです。

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バガボンドは既に発売、またリアルも先日英語版が発売され、ともに評論家やファンから好評を得ているとのことなので、バスケットボールの本場アメリカで日本のスラムダンクがどのような評価を受けるか結構楽しみですよ。

Ffffffff

もうね、何度も何度も何度も読み返した漫画だよ。まだスラムダンクを読んだことが無かった米国人のファンの方が、桜木のダンコたる決意に、三井の改心に、流川の負けん気に、そして湘北の連中の勝利に涙してくれることを願います。

偉大なる素人、桜木!アメリカの大地に立つ!

リンク: 「スラムダンク」アメリカで発売!  NBA選手もキャンペーンで推薦(VARIETY) - Yahoo!ニュース.


Tui

あ…安西先生…!バスケが…バスケがしたいです…crying

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2008年7月13日 (日)

ジョジョの奇妙な百人一首

なんじゃこりゃ。こんなの出てたんですか…。

Tghjk

うわ~買いたくはないけど、一回見てみたい~。

もう予約も販売も終了してるけど…。

http://www.carddas.com/jojo100nin/

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2008年7月 8日 (火)

ヤンサン休刊で鉄腕バーディは何処へいくのか?

YAHOO!ヘッドラインでも紹介されてたけど、7月31日発売号をもって正式に週刊ヤングサンデーが休刊となります。昔は一時期買ってましたが、現在はゆうきまさみの鉄腕バーディをコミックスで読む程度。

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そのバーディの連載継続の件で「人気作家が今後の去就を明言」なんてYAHOO!に打たれるんだからゆうきセンセも今更ながら大メジャーなんだなーと改めて実感しました。どうしてもOUTの頃とかマジカルルシィとかから入った為か、大作家というよりは自分達のフィールドから旅立って行った「同志」というか「先輩」を眺めているような気分になってしまうのです。自身の昔のアニパロで作中の湖川友謙に「オリジナル書きなさいよ~」なんて脅されてたし。

まあ、ヘッドラインにもあるようにまだ媒体は未定ながらも連載は継続していくようなので一安心です。単行本も今佳境で目が離せないですからね。幼馴染に正体がばれるかばれないかで。

実は気になったのがゆうきセンセの公式サイトでのこの言葉。

“習慣”ではなく「ヤンサン」を買ってくれていた読者を切り捨てるのか、『新・青春くん』はどうなるんだ、『神聖モテモテ王国』が還ってくる場所はあるのか!と憂いはまさに尽きないわけですが

いやー、ゆうきさんもファンでしたか。安心しました。ながいけんの怪作「神聖モテモテ王国」は以前週刊少年サンデーで連載され単行本6巻まで刊行されながら、突如前触れも無く連載中止。数年後このヤングサンデーにて「神聖モテモテ王国YS」と名を変え短期集中連載として復活を遂げたのですが、現在また雌伏中で、漫画を書いているのかいないのか、病気なのか、ノイローゼなのか、編集者と何らかのトラブルがあったのか、すらはっきり分からない謎の状態の為、往年のファンがやきもきしてるカリスマカルトな方なのです。

とりあえず同じ業界にいるゆうきセンセのこの発言から推測する限り、神聖モテモテ王国の灯はまだ完全に消えた訳ではないようです。バーディが動く先の雑誌の方、是非神聖モテモテ王国も一緒に引き取って復活の場を与えてください。そうすればララァも喜ぶ。

しかしくだんの雷句先生の訴訟や関連しての他の漫画家さんや関係者のブログやコメントを見たうえで、今回の休刊を考えると現在小学館の漫画編集者に対して良いイメージを持つ人は少ないでしょうね。

リンク: ゆうきまさみのにげちゃだめかな?.

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2008年6月 7日 (土)

金色のガッシュ!! の原画紛失騒動

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金色のガッシュ!! もアニメのガッシュベルも実は見てないんですが、作者の雷句 誠氏は「うしおととら」 「からくりサーカス」の藤田和日郎センセのアシスタントをやっていたので、名前や作者の似顔は存じてます。

今回、少年サンデー編集部が単行本1巻収録の見開きカラー原画など計5枚を紛失した訳ですが、経緯を見てると編集部側の対応に誠意が無かったのでしょうか。通常、原稿を紛失すると原稿料倍返しと聞いたことがあります(西原理恵子「まあじゃんほうろうき」より)

今回はカラー原稿ということもあり、3倍という金額を提示したのだと思いますが、その交渉の場での担当者の態度に問題があったのでしょうか?

私自身も印刷や広告の仕事をしていた頃、顧客から預かった写真や大事な原稿を紛失してお詫びに伺った経験等から考えると、こういった場合まず謝意を示し、誠心誠意謝るのがビジネスの基本で感情の縺れが解けてから金銭的な保障の話に移るのが常道です。対顧客でなく対下請けだったとしても。

今回へそを曲げた理由は、「とりあえず原稿料3倍にしとくんでそれでシャンシャンってことで」的な対応にあったのかとつい勘繰ってしまいます。作者の「とても大切な原稿なんです。原稿料もう1回支払えば済むんだっていう、そういう軽々しい見方をされるのが、一番腹が立ちます」というコメントからはそう読み取れます。編集部側からすれば原版のポジフィルムもあるし、製版データも残ってるから「出版」という作業には支障ないし、原稿なんざ別にどうだっていいんでしょけど。

このように作者にとっては大切な「作品」なんですが、出版社にとっては文字通り「原稿」、印刷物を作るための材料でしかない、という風潮は若干はあるでしょうから、今回の件は後進の作家のためにも警鐘を鳴らす意味はあったのかもしれません。

気になるのは、一時期のサンデー作家陣が最近は他の出版社に流出する傾向が多いということ。曽田正人しかり、藤田和日郎しかり、久米田康治しかり。全部講談社に移動してますね。古いとこでは吉田聡なんかもそうです。調べればもっといるかもしれません。

高橋留美子やあだち充、青山剛昌を見てわかるように、元々小学館は作家の飼い殺し傾向があります。(子会社である集英社も同様ですが)。体質に合っている作家さんはそれで伸び伸びと描けますが、息苦しさを感じる方もいらっしゃるのではないかと、今回ふと考えてしまいました。




まあ、なんにせよ、あんまり気持ちのいい話ではなかったですね。

補記)

帰ってから痛いニュース経由で、雷句誠氏のブログがあるということを知りそこに掲載されていた陳述書(裁判所に提出する書類)をよく読みました。ここに書かれていることが本当なら(というか本当なんでしょうけど)、現在のサンデー編集部及び小学館の姿勢があまりにも酷い現状なんだということを改めて認識しました。(是非読んでみる事をお勧めします)

多少感情的になっている部分も感じられますが、この編集者達の対応や発言には自分達の飯の種であるべき漫画家への敬意は一切感じられず、大御所以外の漫画家は使い捨てであり、中堅以下は下請け外注のデザインスタジオにわざわざこの俺達が発注してやってんだぞ的な傲慢さを感じます。編集者とは漫画家のスタッフであり、プロデューサーであり、ブレーンであり、一番理解しくれる協力者だと思い込んでいたのですが最近は違うようですね。

これではまるで、乳牛(漫画家)を飼育している酪農家です。しかも質の悪い酪農家。こんな牧場では一部の牛を除いて次々と死んでいき、最後は牧場も閉鎖ということになるでしょうね。変な餌を食わせて好き勝手な世話をして牛を弱らせていく。

だからヤングサンデーは駄目になって、休刊へと追い込まれたのかなとも思います。この風潮が更に続くなら少年サンデー自身も遅かれ同じ運命を辿るような気もしますよ。昔の福田さんとか大嶋さん(共に有名な編集。今や別雑誌の編集長とかだったかな)とかの時代の空気は無いんでしょうかね。それともその頃から実はこうだったのでしょうか…。残念でなりません。

補記)

その後関連サイト見ていたら、この件で新條まゆのブログを見つけました。やはり同じような感じなんですねー。こりゃ小学館イメージ悪いわー。(まあもう殆ど読んでないからいいんですが。今はもう島本和彦だけですから)

この新條まゆって誰って奥さんに聞いたら「快感フレーズ」の人って即答。あ、聞いたことあるな。それにしても最近の少女漫画家らしく、ちょっとアイドルめいたビジュアルだねこの子は。

リンク: FNNニュース: 人気漫画「金色のガッ....

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2008年3月23日 (日)

上條淳士&単行本未収録初期作品

久し振りに漫画家カテゴリーを追加。ちびの夜泣きで起こされてからずっとネットしてる日曜日の朝6:20…。コトノハのサーバーがまた落ちたみたいなんでブログ更新しときます。

上條淳士は最近作品を描いているのかな~。公私ともに相方だったYOKOさんと別れてからは、あんまり見てない気がする。というより雑誌を読まなくなったので単行本が発売されないと進捗が分からないのです。「SEX」の単行本もこの別離の影響(著作権の問題・YOKOさんが描いた女性キャラ等の描き直しの問題)で刊行が再開されるまで足掛け12年も待たされたし。しかも旧版では一部効果的に使われていた2色パートカラーがなくなり、紙質も悪くなり、版型まで小さくなるなど、ちょっと問題ありだったんですが、まあ12年も経ってやっと続きが読めたんだから文句はないですけどね。

↓ちなみにこれが旧版

上條淳士/Sex 1







上條を気に入ったのは、実は今の端麗な絵柄のときではなく初期の雑然とした読みきり時代のこと。ストリートチルドレンが跋扈する退廃した瓦礫のスラム街、壁にペイントされた実在のパンクバンドの名前、スパイクや鋲を打ち付けた革ジャンやリストバンドを身に纏った登場人物達…。パンクを聞き始めてた頃ということもあり、もの凄く惹きつけられました。映画「ウォリアーズ」や「マッドマックス」、「爆裂都市」といった廃墟スラムっぽいモノにハマっていた時期でもあったし。

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これが多分最初に読んだ上條の漫画だと思います。YOKOさんの名前も入ってるし。切り取りが雑なのは勘弁してください。この頃は綺麗に保管するという頭が無かったので(笑)前編後編に分かれたこのギャグ、そう当初はギャグから入ってるんですよこの人。まるで江口寿史みたいですねー。この後も数本描いてますが、この味はしばらく残ってます。

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これも基本ギャグですね。後のZINGYに登場するJ(だったっけか)の原型もいます。パンク少年という紹介文が可愛いですね。

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次に見かけたのがこれ。今までとスタイルの違う学園モノなんですが、これは多分編集者から学園モノのギャグを描いてみてよと言われたんだろうなーと推測。この他にも幾つかあるようなんですが、全部は網羅できず私の手元に残ってるのはこれだけ。

そして初の週刊連載となったZINGY。

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初期のパンクス達の雰囲気を残しつつも、近未来SF(少しギャグ)でSTART。初連載ということもあり原作付きなんですが、これが雁屋哲なんだよ、美味しんぼの。この頃でいえば男組・男大空の。これが噛み合わない噛み合わない(笑)読んでるとその微妙な空気が紙面から感じられてちょっとしたストレス。まあそこそこ面白いんだけれど、上條の絵柄にどうしても雁屋の旧態依然とした物語展開は合わない。上條もそれを感じてたらしく、原作にはないギャグや、コスチュームを特化させることにのみ後半はのめり込んでいったようにも見える。ある程度「仕事」「週刊連載の練習」と割り切って。

そしてこの後「TO-Y」の単独連載が始まり、人気を博し現在に繋がる訳ですが。このTO-Yの連載中に現在の絵柄への整理が行われたようにも見受けられます。今読んでも面白いよこれ。描きたいものを描いてる楽しさが前作とは違い感じられます。作中の時代背景は確かに現在とはズレてしまいましたが。まだこの頃は今のようにロックはメジャーではなかったから。

上條はこの当時(今もなのか?)STUDIO ZIZOU名義の制作プロを作っていたようで、初期作品の端々にそのプロダクション名の落書きがあります。そこのスタッフも何人かプロ化しましたが、最初はやはり上條の影響のある亜流になってます。

これとか

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これ。

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中津賢也は今でも活躍してますね。むたこうじは「そのとき歴史は動いたコミック版」とかそーゆーのでまだ描いてるみたいです。いま検索してみたんですが。

これら(アシスタントは含まず)の初期作品群は絶対に単行本化しないと思うんですよね。今とあまりに絵柄が違い過ぎていて、本人が拒否するのが見えてます。よっぽどのマニアじゃないと買わないだろうし。作品一覧はwikiのこちら。あーやっぱかなり読んでないのがあるわー。

現在はあのスタイリッシュで緻密な絵柄から、量産には不向きになってしまったように思えますが、逆に全編フルカラーの1冊3000円くらいの新作を出したらどうでしょう。俺は買うけど(笑) 本人は江口寿史と大友克洋に影響受けてたよーな気はしますが、彼の影響を受けた後進の漫画家は多いと思います。寡作になってしまったのが非常に残念。

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