70年代後半から90年代初頭までのアニメ黄金期の中から、思い出の作品をうろ覚えの記憶で語るこのカテゴリー、今回はあの富野監督の「無敵超人ザンボット3」でいきます。
もう30年も前の作品ですが、終盤のあの展開は当時としても画期的というか尋常ではなかったです。主人公である神勝平(cv/大山のぶ代)を含むその一族(親類・兄弟)はかつてガイゾックから追われて地球に逃げてきた異星人の末裔なんですが、彼等を追ってガイゾックが地球に侵攻してきたことが途中で判明し、神ファミリーは既に同胞でもある地球人からも忌み嫌われ、非難を浴びる存在になっています。
報いのない闘い、そして最終回で明らかにされる「ガイゾック」の秘密。「平和を保つために悪意を持つ生命を滅ぼす」目的で太古に異星で造られた人工知能である彼等は、神ファミリーたちの故郷の人々、そして地球人を「悪意に満ち溢れた生命体」と判定していたという事実。
そして、それでも家族を守るため、同胞を護るため次々と特攻して散り果てていくその姿。主役メカが、その移動基地が体当たりし、主要キャラクターである筈の彼等が次々と死んでいく現実。そして報いのない最後…。
一人生き残り地球に降り立つ主人公 勝平の最後のつぶやき「俺達は、つまらない事なんかしなかったよな」はこの作品を真剣に演じていた大山のぶ代の収録時のアドリブらしいと聞きました。ハードで暗い物語のためか当時はあまり子供にヒットしなかったようです。
この「敵=絶対悪ではない」「主要キャラが次々と死んでいく」は後の富野作品に引き継がれていきます。ちなみに戦闘時に画面にコクピット内の人物をカットインする演出手法を取り入れたのはこの作品が最初です。
ネーミング自体は3機が合体してロボットになるという安易なものですが、当時の状況で制作会社・TV局・スポンサーを納得させるのはこれくらいでないと駄目だったでしょう。なんせガンダムさえ「機動戦士」って冠言葉ついてますからね。
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